偏見混じりで書くこれが本当の〝工業高校あるある〟ー資格編ー

工業高校生の華「資格取得」の闇

 工業高校の魅力の一つに「資格取得」がある。


 将来、工業高校生の大半が第二次産業系の企業に就職するであろう。その第二次産業系の企業の中では専門性が高く、もしかしたら専門性の高い資格が必要になるかもしれない。


 だからこそ工業高校生は己の武器の一つとして、三年間の高校生活のうちに資格取得を行う。


 恐らくだがどの工業高校の学校案内に必ずといっても「在学中に資格取得ができます」というキャッチフレーズみたいなものがあるだろう。


 実際俺の学校でも「このような資格が取得できます」などや、在校生の言葉の欄に「在学中に多くの資格を取得できる」という文がある。


 確かに工業高校では専門的な知識が学べるという点がある。そこから資格試験に繋げて、数多くの資格取得が可能だ。


 資格の中には授業の一環として取得するものもあるだろう。


 工業高校を受験する中学生の中には、資格関連のキャッチフレーズを見て「工業高校に入って沢山の資格を取得したい!」という動機で工業高校を志望している人もいるだろう。


 俺は腐っても工業高校に在籍する生徒の観点として言わせてもらう。


 それは本気で言っているのか、と。


 俺は工業高校に入学し、数々の「沢山の資格を取得したい」という人を見てきた。


 しかし、その言葉は入学して年数が経つと大体の人がその言葉を忘れて資格を取得しない。


 そう、工業高校に「資格を沢山取得したい」と言っていた約半数以上の人があれだけ欲しがっていた資格を取得しないで遊んでいるのだ。


 ここで工業高校生が卒業までに取得する資格の平均数を五~六個としておく。


 それに対して半数以上の遊んでいる人の持っている資格数は約一~三個しか取得しない。


 工業高校の生徒は資格をたくさん持っているよね、と思われているかもしれないが実際のところそうでもない。寧ろ普通科高校の生徒の取得資格と同じ数くらいの人も普通にいるのだ。


 そこそこ資格を取得する人もいるが、その人たちは「学校が申し込みをしてくれる資格」しか取得しないのだ。


 すなわち、学校でその学科の全員に受験させる資格や、個人で受験するが学校がその資格試験を取りまとめて申請してくれる資格などだ。


 そこそこ資格を持っている人は、学校で申し込みをしてくれるような資格試験を受験して、資格をたくさん持っているという自分に酔っている人が多い。


 正直いって工業高校に入学しても大体の人はそこまで資格を持っていない。これは俺の偏見で書かれていることもあって、少なかれ反論してくる人がいると思うが実際に大半が平均かそれ以下なのだ。


 工業高校にて資格を沢山取得している人は、その大半の集団と違う点があるのだ。


 それは――自ら行動を起こしているという事だ。


 資格を沢山取得している人は自ら調べ、申し込み、勉強し、受験している。


 そういう人たちが工業高校にて資格を多く取得しているといえる。


 実際にこういう人は資格を十個以上取得しており、また学校で申し込みしないような珍しい資格や高難易度な資格を取得しているケースがある。


 そう、資格を沢山取得したい人は「自分で行動を起こす」ことから始めなければならない。


 友達が受けないから僕・私は資格試験受けなくていいやー、ではない。それでは資格を取得しない、もしくは自己満足に浸っている前者にしかならない。


 取得したい資格を自ら取得しに行くという自主性を持たなければ在学中に数多くの資格取得は無いと考えたほうがよい。


 最終的に資格を多く取得している人というのは簡単に言うと自主性を持ち、向上心がある奴なのだから。


 これを見た工業高校志望の中学生に言いたい。


 「資格がほしいなら、入学したと同時に様々な事を学び、そして自主的に資格を取りに行け」と。


 そして工業高校の一、二年生に言いたい。


 「君たちはまだ時間がある。資格を一つでも多く取得したいのであれば、自主的に調べ、貪欲に取りに行け」と。


 是非各工業高校の「沢山資格が取れる」という宣伝文句を鵜呑みにせず自らが動いて資格取得してほしい。


 


 


 

 


 


 

 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る