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翌日、一同はレンタカーで羽田空港へ向かった。
<元、南瓜亭西瓜を江戸から追い出す会>という看板が建つ。
<富山空港行きのエプロン>
参加者は百名ぐらい。日雇い労働者が設営に来ている。牛牛亭一同は設置されたテントに陣取る。
「しばらく待たされそうですね」
胸子は言う。時刻は午前七時、時計を確認。
「スタートは午前九時だし、二時間もあるし」
眠そうなめぐみ。移動中も仮眠したが眠い。馬三は手作りのいびつなおにぎりを食べる。
「馬三さん、すごいね」
勝彦はその姿に驚く。各々、好きな事をしていた。
「胸子!」
甲高い声でレズっ子は出現。S高校の生徒がバス数台で到着。
「今日はありがとう!よろしく!」
S高校の各部活が出し物で協力。
「時間は早いですが、元、南瓜亭西瓜の追い出す会を開催します」
この日ために雇ったリングアナ。
「今日はおいらのためな、バカヤロー、涙が出ちまうよ」
自作自演に酔いしれるマスター。
「さっさと見送りの演奏をしたいと思います。どうせ、すぐ都内に戻ると思いますが、ご当地、イケメンアイドル、天王洲アイルで♪ブーブートレインです」
軽快なナンバーの演奏はスタート。S高のタンス部メンバーも、ダンスに参加。
「今時、国際線でもこんな事する人いないのに」
めぐみはぼやく。
「あのー、さすがにチャーター便でないので巻きでお願いします」
司会は発破をかける。何とか強制終了。
「では、元、南瓜亭西瓜、出棺でなく出発!」
「みんな、ありがとう!すぐ帰るから」
マスターは手を振り、搭乗。飛行機は滑走路へ向けスタンバイ。マスターの心情を飛行機は代弁しているようだ。いよいよ、滑走路から、空に舞い始める。帰り出す参列者の中、牛牛亭一同は合掌して、マスターを見送る。
完
めぐちゃん 定食亭定吉 @TeisyokuteiSadakichi
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