定食亭定吉

優しい息子よ
車庫を開けて
私のお下がり
今度は君が運転して

冬眠した海よ
釣れない魚

何となく過ごす時間よ
流れ行く景色
年末に君を見ながら


2A

優しい息子よ
目を反らせても
見ている
私の事よ

2B

冬空に当たる太陽
明日の行方は
歩きながら
探せばいいと

サビ

重なり合う影は
久々に
あの時の宝箱

大サビ

重なり合う影は
久々に
あの時の宝箱
確かめて
温め切った
家族の宝箱

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