理屈じゃないんだ。
カクヨムで公開されている作品の中には、好きだけどレビューを書くことは難しいものが結構あります。そのような作品を思い浮かべるような物語でした。また、読んでいる間は今まで以上に、誰かが書いた文章に触れたいと感じました。主人公の境遇は自分とは異なりますが、共感できる部分もありました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(145文字)
小説は、読んだ人を夢中にさせてくれる、魔法のようなもの。そして作家は、素敵な魔法使い。仕事で大変な思いをして、疲れた彼女が出会ったのは、一つのネット小説。疲れていても、苦しくても、元気をくれる物語と出会えたら、前向きな気持ちになれませんか? そして自分も、こんな物語が書ける魔法使いになれたらって、思ったりするかも。きっと多くのカクヨム利用者が、共感できるのではないでしょうか。
創作が魔法とは言い得て妙。その人にしかかけられない魔法を、恐らく全ての人が持っているんだろうなと思います。
時が過ぎた時、私は初心に戻れる本に出会った。感動できる作品に出会った喜びが滲み出ている。 相変わらずゆったりとしたテンポで、じっくり読ませる。 人生を変える作品ってあるものですね。僕もTVゲームで出会ったことがあります。 この作品が、誰かを変える一編になればいいですね。 オリジナリティ溢れる作品。
カクヨムをやられてる人なら共感せずにはいられないお話です
「私の奥に閉じ込めていた私を、閉じ込め続ける事をやめた」小説にはそんな力がある。物語を読んで、その世界に浸って、そして自分もまた、「魔法使い」である(だってすでになっている)ことを決意する。シンプルなのに、この作品のなかに描かれている世界は、広い場所につながっているのではないか。そう思わずにはいられません。