第9話 キャハハハハ!
わたしは、自分の部屋には基本的に誰も入れない事にしている。自分の部屋は、自分の空間として大切にしているのだ。
だが……。
わたしが机に向かっていると、嫁が、そぉ~っとドアを開けて 猫を放つのである。
気配を消すプロである猫は、 静かに私の足元に来て、
大きな声で 「ニャー!」と鳴く。
「 わー お前、いつ入ってきたんだよー !! 」
と驚いて猫に言うと、ドアの向こうで嫁が「 キャハハハハ!」と笑う。
「お、おもしろいか?」
「おもしろいにきまってるじゃん! キャハハハハ!」
それから、猫は自力でドアを開けてわたしの部屋に入っている。この前、パソコンのスイッチをONにした。猫は、嫁に色々と教わっているのか、どんどん賢くなっている。
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