第3話 小銭
嫁は財布にいくら入っているか、気にしない。
だから時々、私は嫁が出かける前に聞く。
「お金持ってるの?」
すると嫁は財布を覗き
「……大丈夫、二百円あるからおにぎり買える」
と笑顔で答える。
別の日。
「お金持ってるの?」
「おー今日は五百円玉が二枚も入っている」
節約家の嫁に感謝!である。
でも……。お札が入っていても、嫁は何故か小銭だけを確認する。
嫁にとって、お金は小銭なのである。
そして……。小銭を確認した嫁は、いつも笑顔である。
今日も「小銭で何が買えるのかゲーム」を楽しんでいるようだ。
節約家の嫁に感謝!である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます