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 あなた達が気が付いた時、そこは天空に浮かぶ島の上だった。リコスの服装もまたその舞台にふさわしい感じのものに変わっている。ひらひらとした白いミニドレスに包まれて、まるで夢の中の景色のよう。


「あ、起きた?」


 微笑みかける彼女の笑顔にドキッとしたあなたはうまく返事が返せない。リコスの衣装が変わっていた事もあって、あなたはすぐに自分の服装を確認する。見たところ自分の服は全く変わっていない事が分かって、あなたはほっと胸をなでおろした。


「ここ……は?」

「見ての通り、天空に浮かぶ浮遊島のひとつ」

「君は一体……」


 溢れ出す好奇心を抑えきれず、あなたは彼女に質問をする。この当然の展開にリコスは優しく微笑み返した。


「私はこの天空の島の巫女。あなたがどうしても必要だった」

「それは、どう言う……」

「お願い、一緒に来て欲しい」


 これまでも一緒に行動を共にしてきていたのに今更なその頼みに、あなたは少々呆れつつも力強くうなずいた。


「有難う……」


 こうして2人は天空島の冒険を始める事になる。あなた達にはこの先いくつもの波乱万丈な運命が待ち構えている事だろう。吹き抜ける風は優しく穏やかで、いずれ過酷な冒険が始まる事をまだ微塵も感じさせてはいなかった。



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