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「は、入ろっか?」
あなたのこの言葉にリコスはまたコクリと小さくうなずいた。こうしてあなたはゴクリとつばを飲み込みながら目の前のドアを開ける。
その部屋はかつては何かがあったような雰囲気を漂わせるものの、長い時間の果てにすっかり何もかもなくなっていた。何もない部屋と言う事で拍子抜けはしたものの、中に入る事で何かがおこるかも知れないと、あなた達は念のためにこの部屋に足を踏み入れる。
「何もないのかな?」
「意外とそうでもないのかも?」
部屋を調べてる時にリコスの呟いた意味深なひとこと。その言葉が気になってあなたが振り向いたその瞬間だった。突然部屋の床全体がまぶしく発光し始める。どうやらこの部屋に最初から仕掛けられていた魔法がここで発動したらしい。
こうして2人はこの魔法によってどこかに飛ばされてしまったのだった。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886592861
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