169
リコスの転移魔法によって、あなた達はまた別の世界に飛んだ。転移し終わったあなたが見たものはさっきの場所とあまり変わらない風景。近代的なビルは建ち並んでいるし、道路には四角い鉄の箱が行き来している。
「え……?」
あなたが戸惑っていると、リコスは軽くため息を吐き出した。
「こっちが正解。さっきは転移場所の座標がちょっとずれちゃってた」
「ここ……は?」
あなたは改めてこの転移してきた世界についての質問を飛ばす。さっきの世界と違うところと言えば、こっちの方が空気が澄んでいて、平和な気配に満たされていると言うところだろうか。
「ここは日本の地方都市、私はここにある魔導学園の生徒なんだ」
「え……?」
「さ、行こっ!」
こうしてあなたは彼女に強引に腕を引っ張られて、その魔導学園へとなし崩し的に向かう事となった。これから先、あなたには一体どんな運命が待っているのだろう。全く先の展開が読めない中で、リコスの笑顔だけがあなたの心の支えだった。
きっと彼女と一緒なら何も悪い事は起こらないだろうと、あなたは覚悟を決める。
穏やかな陽射しが2人を祝福するかのように優しく微笑み、小鳥達のさえずりがこれからの日々の平穏を約束するかのように賑やかに響き渡っていた。
ここから先の物語はまたいつかの機会に――。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886600486
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます