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「別に……気にしてないよ」
「そっか……」
あなたの返事を深読みしたリコスはそのまま沈黙してしまう。あなたはあなたでクールに振る舞ってしまった手前、そんな彼女を上手くフォローも出来ずに、お互いにずっとしゃべれないまま重い時間だけが過ぎていった。
そうしてお互いの注文した飲み物を飲み終えて、そのまま2人は喫茶店を後にする。
「えっ?」
喫茶店を出たあなたはた驚いて声を上げる。外に出た途端に濃い霧が世界を覆っていたからだ。ほとんど何も見えない中、あなた達は手探り状態で歩き始める。ゆっくりと一歩一歩確かめるように歩いていると、やがて霧も徐々に晴れてきて周りの景色も段々と見えるようになってきた。
はっきり見えるようになった景色を確認したあなたは思わず自分の目を疑った。何故ならそこには見慣れない景色が広がっていたからだ。
「な、なんだここ……?」
目の前に広がっていた景色は無数の高層ビルと広い道路を行き交う四角い鉄の箱。空気も汚染されているのか、どことなくガス臭い。今までに全く見た事のない景色があなた達の前に広がっていた。
理由はよく分からないものの、どうやら全く知らない世界にいきなり飛ばされたらしい。
これから一体どうすればいいのだろう。この状況、リコスに聞けば何か答えてくれるだろうか?
この異常事態に途方に暮れたあなたは――
取り敢えず情報収集だ、顔をキョロキョロと見回して周りをよく見る
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886453902
彼女ならこの世界の事を何か知っているかも知れない、まずは話を聞いてみよう
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886453962
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