108
「死のう……」
あなたは拾ったロープを手に持ち、具合の良さそうな場所を探した。そうしてフラフラとさまよっている内に求めていた丁度いい木の枝を発見する。
早速その木の枝にロープを引っ掛けて、首を入れる輪っかを作ろうとロープに細工をしていたところで、背後からあなたに抱きついてくる影があった。
いつもなら気配を察して避けられたものの、この時のあなたは死ぬ気満々だったために、そのタックルを見事に受けてあなたはこの背後からの影と一緒に転倒する。
「何やってるのよっ! しっかりしなさい!」
あなたを自殺から引き止めたのは何とリコスだった。気の動転したあなたが状況が理解出来ずに呆然としていると、彼女はここに現れた理由を簡単に説明する。
「私もあなたを探していたの。折角見つけたと思ったら……。あなたは私と一緒に旅をするんでしょ!」
「えっと……」
「もう、あなたは私と一緒に行くの! ほら立って!」
リコスに無理やり引っ張り上げられ、こうしてまた2人での旅は再開された。久しぶりに合流した2人の間には変な緊張感があって、中々会話がうまく続かない。
そうやってぎこちなく道を歩いている内に、気が付くとあなた達は砂漠に辿り着いていた。
その砂漠の正面には大きな遺跡があって、あなたたちの入場を歓迎するかのように入り口が開放されている。
当然ここは遺跡に突入する!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886586224
いや、やっぱり何か怪しい、遺跡の探検は止めておこう
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886551628
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます