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「いや、何も今焦って行く必要もないかな」

「そ、分かった」


 拒否したら文句を言われるのかと思ったら、あっさりと意見が通ってしまい、あなたは逆に困惑する。リコスの反応から見て、この無人書店魔法陣イベントはどうやらそこまで重要なものでもないのかも知れない。


 気を取り直したあなた達はもう一度書店内を物色して外に出た。店員がいないのだから気に入った本があっても持ち去る訳にもいかない。


 その後も道をてくてくと歩いていると、今度は商店街が見えてきた。転移した先で初めて見る街の人々の営みの姿にあなたは安心感を覚える。

 商店街は賑やかで、様々な店が立ち並んでいた。色々と楽しく見て回っている内にどこかに入ってみようかと言う雰囲気になっていく。


「ねぇ、色んなお店があるね!」


 リコスは興奮しながらあなたの腕を掴む。どうやら行きたいお店があるみたいだ。あなたもこの商店街に入ってすぐに行きたい場所が生まれていた。彼女の意見と自分の希望、そのどちらを優先すべきだろう?


 リコスもいる事だし、ショッピングを楽しもうか

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886569681

 さっき映画館が見えたから映画を楽しもう

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886569695

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