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「じゃ、ショッピングに行こっか」

「お、分かってるぅ~♪」


 自分のリクエストが通ったのでリコスはとても上機嫌だ。彼女が向かった先はブティックのような服屋さん。あなたはそう言うのにあまり興味がなかったものの、服を選んだり試着してみたりしている彼女の様子を見るだけで幸せな気分になっていた。


「う~ん、悩むなぁ。どれがいい?」

「え? えーと……ど、どれでも可愛いよ」


 服のセンスを問われるこの質問に、あなたはうまく答える事が出来なかった。役に立たないアドバイスを受けたリコスは少し不満げな表情になると、自分の好みを優先してあなたに見せた服の中から2着ほどを選んで会計に持っていく。


「うん、いい買い物が出来た」

「それは良かった」


 彼女はとても満足そうにしているものの、つきあわされたあなたはとても疲れてしまっていた。ただ、楽しそうにしているリコスを見ているだけで疲れた分の元は取れたなと自己満足に浸るのだった。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886572386

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