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「は、入ってみようか……」

「うん!」


 あなたの軽い誘いにリコスは弾んだ声で返事を返した。喜び勇んで店内に入るとそこには人の姿がどこにもない。お客さんは愚か、店員さんの姿までが見当たらなかった。

 ただ、本屋さんらしく棚には本がズラリと並んでいる。面白そうな本もあれば、全く興味の沸かない本、童話や絵本から学術書、趣味の本、実用書、雑誌、小説など、普通の書店にありそうな本は一通り揃っていた。


 あなたはまず店員さんだけでも探そうと店の奥へ奥へと入っていく。そうして一番突き当りにあった扉を開けた時、思いがけないものを発見する。それは床に魔法陣の描かれた何とも怪しい雰囲気の部屋だった。


「こ、これって……」

「天空の魔法陣……」


 あなたの疑問にリコスが答える。どうやら彼女はこの魔法陣を知っているらしい。ずっと床に描かれた魔法陣を見ていると、あなたの感情はかき乱されていく。

 あなたは今すぐにでも飛び出したい衝動を何とか抑えながら、じっくりと考える。



 この魔法陣の中に飛び込もう

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886592861

 いや、こんなあからさまに怪しい魔法陣、入らない方がいいに決まってる!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886491183


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