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「うおおお!」


 あなたは傷をもろともせずに敵に襲いかかった。何度も何度も剣を振るうものの、そのどれもが鎧男の体をかする事すら出来ない。

 何度も何度もつばぜり合いを繰り返しながら、あなたは徐々に体力を消耗させていく。剣技が甘く入る度にその隙を突かれ、その都度あなたの体は傷を負っていく。

 すぐには決着はつかないとしても、このまま行くとどちらに軍配が上がるのかは誰が見ても明らかだろう。


「くうぅ!」


 何度めかの鎧男の攻撃にあなたはよろめく。少し離れた場所でこの戦闘の様子を見ていたリコスは、ここでいきなり魔法の杖を取り出してあなたの前に陣取ると、敵に向かって杖をかざした。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886463740

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