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 中がどうなっているか分からないし、そもそもこの洞窟が安全かどうかの保証もない。可能性で言えば中に未知の生物が潜んでいるかも知れない。やっぱりこの洞窟に入るのは止めた方がいい、そう判断したあなたは追いかけてきた全身鎧男と向き合う事にした。


「やばいな……」


 向き合って分かる事もある。目の前の敵は、簡単に勝たしてくれそうにもない強者の雰囲気をもりもりと漂わせていた。腰の護身用の剣を引き抜きながら、あなたはゴクリとつばを飲み込む。


「私に任せて!」


 ここでリコスが突然魔法の杖を取り出して敵に向かって構えた。驚いたあなたは反射的に彼女の方に顔を向ける。心が戦闘モードになっていたあなたはこの突然のリコスの行動をただ見守る事しか出来なかった。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886453803


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