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「行こう!」
あなたはそう大声で叫ぶと、有無を言わさずにその洞窟に向かって走っていく。洞窟の先は暗くて何も見えなかった。ある程度走ったところで背後からは敵の気配は消えていた。
とは言え、ここで安心して足を緩める訳にもいかない。あなたはまるで何かに導かれるように洞窟の奥に奥に向かって漆黒の闇の中を走り抜けていく。
この闇の中でリコスは大丈夫だろうか。握っていた手から感じる温もりと走る時に感じる息遣い。その感覚だけ分かればそれで十分だった。
そうしてずっと闇の中を走っている内にその先に小さな光が見え始めた。どうやらこの洞窟の先はどこかに通じているらしい。洞窟が行き止まりでなかった事にあなたは安堵する。
視界の先に見えた小さな光は走る度にどんどん大きくなっていく。気が付いた時にはあなた達はこの洞窟を見事走り抜けていた。
そうしてその先に待ち構えていた光景とは――。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886595993
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