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「こうなったら徹底抗戦しかない!」


 あなたは腰の護身用の剣を引き抜いて全身鎧男と対峙する。敵もまた剣を引き抜いて戦闘の構えをとった。その実力はあなたを緊張で動けなくさせるほどのもの。並のレベルの強さでない事が伺われた。

 ただし、お互いに向かい合ったまま、どちらからも攻撃にモーションに入る事は出来なかった。先に動いた方が負ける、そんな雰囲気だったからだ。


 こうして、このお見合い状態は20分以上続く。緊張で頬に汗を流しながら、最初に動いたのはあなたの方だった。このままこの状態を続けても、ここで消耗してしまっては結局不利になるからと言う判断だ。


「ちえすとーっ!」


 あなたの渾身の一撃は、しかし紙一重で避けられてしまう。この時に出来た隙を狙われて、敵の剣があなたに向かって振り下ろされた。絶体絶命のピンチ!


「私に任せて!」


 この状況を冷静に分析していたリコスがここで魔法の杖をかざした。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886453803


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