突発的俺設定メモ(その13・個有魔法の「上がり」)

 どうも、「ハッケヨイ!〜虹色の乙女力士〜」が富士見ファンタジア大賞の二次選考を通過したあいざわゆうです。


 それはともかく、いろいろな意味で暇なので本当に突発的に設定を投下します。


 いや、前々から考えていたことなんですけどね。


 それではいってみよう!



○個有魔法の「上がり(減退・消滅)」


 ハッケヨイ!世界では強力なものとして知られる個有魔法(職能(魔法)など含む)であるが、実はその個人が必ずしもいつまでも持てるというわけではない。


 実は、個有(職能)魔法が減退したり消失する可能性があるのだ。


 これはある年齢になったらとか、使いすぎるととか、そういう条件がかならずあるというわけではない。本当にその個人個人によるというしかないのである。


 その能力の減退や消失などがどのような変化を経て起きるのかも、個人個人によって異なる。身体や精神に徐々に変化が現れて起きる場合もあれば、いきなり個有魔法が消失するという場合もある。


 個有魔法の威力などが落ちてくる場合もあれば、視覚や聴覚の変化などで減退が判明するという場合もある。


 個有魔法がいきなり消える場合も、朝起きたら消えていたと言う場合や、使っている最中や使った直後に消えるタイプなど、様々なパターンがあり、一様に言えるものではないのである。


 気を使った相撲や共通魔法を使った相撲もあるとは言え、個有魔法を使った相撲を取る力士が大部分の女子大相撲では、個有魔法の消失や減退はほぼ女力士の引退を意味する。


 とは言え、対策が無いわけではない。例えば、消失した時点で気力魔法や共通魔法相撲に切り替える。新しく個有(職能)魔法を覚えるなどである。


 しかし、それらも成功例が多いわけでもなく、寿命が長く、長い間相撲を取っていたい女力士(男力士も)たちにとっては、この個有魔法の消失は懸案事項であったし、恐れる事態であった。


 しかし、魔導技術の発展により、個有魔法消失現象に対応するためのいくつかの実験・試験などが行われている。個有(職能)魔法を情報化し、保存した魔導結晶などによる個有(職能)魔法の新規習得もその一つであるが、個有魔法が「脳」という肉体の器官に宿る(個有(職能)魔法が人間の「意識(魂)」とは別種の「(疑似)意識」である)ことに注目した、「意識」と「肉体」を分離し、運用するという実験が現在行われていると言われている。


 これは、脳に存在する「意識」を魔導演算器などに移し、そこから身体を操作して、一見、普通の人間と変わらない行動を取らせるというもので、コンセプトとしてはリッチなどの「経箱」などと同じ、古くからあるものである。


 ここで注目したいのは、個有魔法自体は肉体(脳)側に宿ったままなので、もし個有魔法が消失したとしても、その肉体を捨て、新しい(個有魔法のある)肉体と意識のある魔導演算器を接続し、また元のように個有魔法を使い続けることができることである。


 さてここで、例えば限界(魔法消失)が早い個有(職能)魔法や、普通は使うと肉体などが耐えきれない個有魔法があるとする。その場合、このシステムを使えばどうなるか。おわかりであろう。その個有魔法が宿った肉体を使い捨て、新しい同じ個有魔法を持つ肉体を得ることでその個有魔法を使い続けることが可能なのである。


 死体の復活などが可能な秋津洲世界では、このことは倫理的にはさほど問題にされておらず、現在その実用試験がどこかで行われているとされているが、詳細は不明である。


 ただ噂によると、女子大相撲の女力士でその実用試験が行われているというのだが……。



以上です。


地味にこの設定がこの物語で効いてきたりするとかしないとか?


そんな感じで。


それでは、また。

 

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ハッケヨイ!〜虹色の乙女力士〜+外伝「初顔合わせ」 あいざわゆう @aizawayu1

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