『第6話 君につなぐ』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886758313

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886758313/episodes/1177354054886788061



 かつて自殺を図ろうとした場所を訪れるエピソード。

 主人公は生きている人間として、もう居ない愛する人に自らの想いを告げる。


>ほんとは、今すぐにでもあなたのところに行きたい。けど、俺はもう自殺はしないことにするよ。美咲さんが俺につないでくれた。この生命を、終わりまでちゃんと抱えて生きていくよ。



 主人公、決意と別れの告白。

 幽霊とも結ばれてハッピーエンド、というのも良いけれど、人間の成長を描くのであれば、きちんと『別れ』のシーンを描くのは大事だなと思った。

 別れは、自らの感情と折り合い、受け入れた上で、新しい活力を備えなければできないことではないだろうか。

 その意味では、この作品は幽霊との奇妙な共同生活と恋愛を描いたものであるけれど、同時に、主人公の確かな成長物語でもあるのだなと感じた。

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