『第四章 里の始まりの物語』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885985757

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885985757/episodes/1177354054886158324



 里の成り立ちに関するエピソード。

 物の怪は、彼ら一族の原罪とも言うべき出来事から生まれた。


>「獣も魚も一緒だろ」

「そうだけどさ」

 昔は魚を捌く時も少し嫌だった。ただ、こちらはもう、すっかり慣れてしまった。

「でも、やっぱり獣を捌いてる時は『殺した』って感じがするよね。そんなこと言ってたら生きてけないのは分かってるけど」

「その内慣れるさ。どうせ俺達にできることは、あの世に行ってから食べられた恨み言を聞いてやるくらいなもんだしな」

「それは、順番待ちが長くなりそうだ」

 延々と連なる獣の列を想像し、小太刀丸は思わず呆れてしまった。



 人々の暮らしのサイクル、それに伴う生死観がよくわかる描写だと思った。

 特に『あの世に行ってから……』の部分は、ユーモアがある言い回しだし、キャラにも合ってると思う。

 人の考え方って、今居る環境に大きく左右されるのだなあと感じる。

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