『日常モノ』に『テーマ』を織り込むにはどう描けば良いか――それを教えてくれる作品。

(現ド)21.放課後対話篇(作:雪世 明良 様) ※完結お疲れ様でした※

『第8話 偽物を本物に』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886062379

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886062379/episodes/1177354054886167565



 先生に一泡吹かせて事件解決。そして新たな繋がりを得るエピソード。

 彼女の笑顔の意味を知ると、なかなか深いお話だと感じる。


>この世に存在するもので永遠に変わらないものなんてないかもしれない。しかし変わり果ててしまったものの本来の姿を気に留める星原の気持ちを、中野との関係に昔の形を見出してかつての友人を助けようとする星原の気持ちを汲んでやりたかった。



 作者の方がこの話に込めたテーマを考えると、この箇所が一番核心部分を突いたところなのかなと思う。

 エピソード自体は、日常生活の中で起きたささいな事件(本人たちにとってはそこそこ大事だが)という形だけれども、そこに意図したテーマを織り込むのはなかなか難しい。それができたのは凄いことだと思う。

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