『第五章・ここはマホウの世界~ARURU‘s view③~』について感想書いてく
(作品URL)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885405637
(エピソードURL)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885405637/episodes/1177354054885410887
『魔法』という奇跡に対し、創造主が戒めを語るエピソード。
ここでもやはり、シリアスとコミカルの両方が描かれている。
>「大層な額縁に入れられて信じられないような値をつけて取引される絵画も、元をたどればただ愛妻の美しい姿を遺しておきたくて描いただけの甘ったるい愛の営みだった……。当時の文学史を紐解くための貴重な資料だとして美術館や博物館の頑強なケースの中に入れられている黒革の手帳だって、実はただ自分の内に秘めたモヤモヤとした気持ちを慰めるためだけに書き殴っていた走り書きだった……。それらを周りのものが大仰にはやし立て、深読みし、勝手に解釈をつけて価値をつけたんじゃ。……そう、絵を贈られた妻や手帳の持ち主ですら、もはや手の届かない莫大な価値を、な」
コツ、コツ、コツ……
「じゃからな?本音を言うと≪魔法≫にそんな価値を見出してほしくはないんじゃよ、作者としては。……己の人生をすべて捧げるほど執着し、あまたの犠牲を払ってでも手に入れようと躍起になってはほしくない」
すんなりと入ってくる諭しだ。なるほどと思う。
このあとに続く訓戒も、短いがテンポが良く、それでいて重く刺さってくる。
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