前のエピソード――『第7話　世話の焼ける同級生たち【楠見夏貴】』について感想書いてく

（作品URL）

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880610006

（エピソードURL）

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880610006/episodes/1177354054880622653

＞そうして、私が選んだのは不思議な言い伝えがある学校に通う高校生たちの物語だ。秘密めいた物語と怪しい転校生、それを探る主人公にドキドキしながら読み進めた。主人公や周りの高校生たちは等身大の姿で描かれていて、私たちと同じように不安や焦りを持っている。彼らはそれでも、その気持ちを時には押さえ込み、時には向き合って、確かに前に進んで行く。そんな姿にすごく共感出来たのが朗読に選んだ理由だった。

　彼らの物語を声に出してなぞることで、私も勇気がもらえる気がした。

　千里らしい、真っ直ぐな感想だ。奇をてらわず、素直な表現で彼女の気持ちを描写したことに好感が持てた。

＞中学までは先輩や先生の言う事には素直に従って来たのに。お昼の放送で少しは度胸がついたのだろうか？私は我を通すという痛快さに初めて触れた気がした。

　新しい自分、成長した自分を実感できるのは素晴らしいこと。一方で、彼女自身が「まだ足りないな」と思うこともある。これぞ青春と思う。