第11話 ★と❤と書き手と読み手


「小説を読んだら❤ではなく★をいれて」


 最近、そんな主張をされている人を見かけた。

 ボクは、応援の❤をもらえたらそれだけでうれしい。モチベーションがあがるのでとてもありがたい。

 もちろん★やレビューをもらえるに越したことはないけれど、それは読み手の考えや基準があるため無理強いはできないと思っている。


 と言うのは、読み手としてのボクは、長編であれば、各話に「応援の❤」を入れる。そして、ある程度読み進めたところで「応援の★★」を入れる。さらに、最後まで読み終えたとき、内容が「excellent!」だったら三つ目の★を追加する。途中でリタイアしたら★を入れないこともある。

 また、掌編や短編であれば、読み終えたときに❤を入れて、内容が「very good」又は「excellent!」だったら★★又は★★★を入れる。そこまでいかない作品は❤だけで終わる。


 ボクと同じように、❤や★の使い分けをしている読み手がいるかもしれない。そんな人にとっては、最後まで読んだからと言って★を付さなければならない道理はない。


 書き手の立場からは「★を入れて欲しい」といった気持ちはあるけれど、作品を最後まで読むことで★を入れるような制約ができてしまうと、カクヨムの読み手がさらに減ってしまう懸念がある。また、「あえて最後まで読まない」といった人が増えるような気もする。


 解決策として、小説の冒頭に、以下のような注意書きを付したらどうか?


 小説を読まれる方へ

 応援の❤は要りません。小説を読まれて「応援したい」とか「評価したい」と思われたのであれば★をください。どうぞよろしくお願いします。


 ある意味、上から目線と取られるかもしれないけれど、今でも「性的描写」や「残酷描写」の注意書きにより、書き手は読み手を選別している。そう考えれば、注意書きが一つ増えたと考えればいい。

 善意で❤を付けた読み手が、書き手から「そんなものは要らない」などと言われたら良い気がしないのは明らかであり、トラブル防止にも役立つと思う。


 カクヨムは書き手が圧倒的に多いことから、当該主張はたくさんの支持を集めている。ただ、読み手の意見も聞いてみたい気がする。

 書き手と読み手の間でボタンの掛け違いがあっては、サイトの健全な発展はあり得ないから。

 


 RAY

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