第一幕 傷心の八重――押しかけおかっぱ女中


 一方、煉弥たちが楓の部屋で談合をおこなっていたその頃…………。


「あ、あのぉ……そ、その……ど、どういったご用件、で、でしょうかぁ……」


 一晩中、泣きに泣いて、やっと眠りにつこうかというところに、突如として小袖が押しかけてきたことに八重は困惑していた。小袖とは何度か話したことはあるが、別段に小袖と仲が良いというわけではい。

 小袖が以前どのような仕事をしていたかはお化け先生から聞いたことがあった。そんな小袖さんがどうしてわたしなんかのところにと、半ば怯えながら小袖を部屋に招き入れると、八重の前にちょこんと座り、ただ黙ったまま光のない瞳と無表情でずぅぅ~~~~~っと八重を見つめ続けているだけなのだ。

 耐え難い沈黙。耐え難い圧力。耐え難い恐怖。

 カタカタと小刻みに震えながら、八重はもう一度小袖に問いかけてみた。


「あ、あのぉ……わっ、わたしに、そ、そのっ、どういった――――」

「……小袖に、話したいことは、ない?」

「ふぇっ、ふぇぇ? 話したいこと……で、ですかぁ?」


 ない――って言っちゃうと、嘘になっちゃう。で、でも、小袖さんに、ご迷惑をかけちゃうし……。

 しゅぅんと、しおれる八重に、ずずずいっと小袖が正座のまま近づき八重の前髪をかきあげた。ひゃ、ひゃぁっ?! とびっくりしてのけぞる八重。


「……お目目が、赤い。……小袖に、話したいことが、あるでしょう?」

「あ、あの、えっと……そのぉ……」


 もじもじと小さい声でごにょごにょと呟く八重。そんな八重にイラっとしたか、小袖が突然、着物の袖からじゃららっ! と拷問器具を取り出した。それを見た八重、きゃ?! きゃぁ?! と悲鳴をあげて部屋のすみに逃げるが、逃がすものかと小袖も正座のまま、ずずずい~~~っと八重の前へと寄ってきて、


「……小袖に、話したいことは、ない? ……なんなら、話しやすく、してあげても、いい」


 と無表情のまま八重へと迫る。あまりの恐怖に八重は、小袖に向かって土下座をして泣きながら、


「ごっ、ごめんなさいぃ! 話しますぅ! きっ、聞いていただきたいことがございますぅ! でっ、ですからっ! 痛いことは、ゆっ、許してくださいぃ!」


 びぃ~~~~と泣きながら何度も頭を上下させる八重。そんな八重の頭を小袖がばしぃっ! と両手で鷲掴みして、


「……じゃあ、話して」

「はっ、はいぃ!」


 そして昨夜おこったことを、かくかくしかじかと、たびたび嗚咽を交えながら小袖に話す八重。


「…………と、という……わけなのですぅ……」

「……うん。……大体のことは、わかった。……じゃあ、今度は、小袖が八重に話す番」

「ふぇ……?」


 わっ、わたしに、小袖さんが、一体、なにを? と首をかしげる八重に、小袖は拷問器具を袖の中に収納しながら、わかりやすく簡潔に話して聞かせ始めた。

 煉弥の生まれと、藤堂家との関係。

 煉弥と凛との関係。

 煉弥が凛のことをずっと想い続けてきたという事実――そして、凛もまたずっと煉弥のことを想い続けてきたとの事実。

 小袖が凛の女中であるとのこと。

 小袖としても、煉弥と凛にくっついてもらいたいということ。

 八重の知らないことを、小袖は余すところなく、全部八重に話して聞かせた。


「…………これが、小袖の知る限りの、煉弥と凛ちゃまの関係」


 長い話を話し終え、はふぅ、とため息をつく小袖。それをじっと聞いていた八重が、重い口を開いた。


「……そう、でしたか。れっ、煉弥さんと、昨夜のあの綺麗な女性の方――凛さんは、そのような……間柄……だったの、ですね……」


 か細い声でそうつぶやき、うつむく八重。前髪に隠れたその大きな両の瞳をうるませ、ぐすっ……ぐすっ……と、ぐずり始めると、小袖が、


「……八重の気持ち、小袖はわかる。……小袖も、八重と同じようなことに、なったことが、あるから」


 と、八重の頭を、よしよしと撫でながらそう言った。


「こっ、小袖さん……も……?」

「……うん。……小袖も、好きな人が出来た時、その好きな人に、好きな人が、いた。……その時、小袖は、すごく迷った、想いを打ち明けた方がいいのか、それとも、黙っておいた方が、いいのかって」

「そっ、それで……こっ、小袖さんは、どうなさったのですか……?」

「……小袖は、想いを、打ち明けた。……そして、はっきりと、断られた。……自分には、好きな人が、いるのだって」


 相変わらず無表情のまま、淡々としゃべる小袖であったが、しかし、八重はなんだか、小袖がどこか物悲しそうな思いを抱いているんじゃないかな、と感じるものがあった。


「……でもね、小袖は、後悔なんて、してない。……だって、小袖は、その人が好きだったから。……好きな人には、本当に、幸せになってほしいから。……好きな人には、本当に、好きな人と一緒になってほしいから。……でも、想いを打ち明けずに、ずっと、小袖が、好きな人を想い続けていたら、小袖は、好きな人を、応援できない。……だから、小袖は、ハッキリと断ってもらえて、よかったと思ってる。……確かに、断られた時は、つらかったけどね」


 そう語る小袖の瞳の奥に、わずかながらの悲しみの色が浮かんだことを、八重は見逃さなかった。

 ……その人がどうなったのか、聞いちゃうのは、やっぱり失礼だよね。

 そう思う八重の心中を察したか、小袖が八重に向かって、


「……小袖が、好きだった人が、どうなったか、知りたい?」


 と、ちょこんっと首をかしげて問いかけてきた。


「……ふぇっ、ふぇ?!」


 小袖に心を見透かされてしまったことに驚きの声をあげる八重。しかし、小袖はそんなことなど気にもかけずに、首をかしげたまま八重にもう一度、


「……知りたい?」


 と、問いかけてきた。……き、きっと、小袖さんは、わたしが知りたがってるのをわかってるから、こ、こうやって聞いてくれてるんだよね? じゃ、じゃあ、変に断ったりしちゃうと、きっと、小袖さんに嫌な思いにさせちゃうから……ああ! でもでも! あんまり素直に、はい教えてくださいなんていうのもなんだし…………。

 頭の中でぐるぐるぐるぐると、いつもの悪いクセで色んな考えが渦巻く八重に、小袖は首をかしげたまま、自分の着物の袖に両手を突っ込み、


「……知りたい? ……それとも、死にたい?」

「ひゃ?! ひゃいぃ! しっ、しし、知りたいですぅ! しっ、しししし、死にたくありませんっ!! おおお、おっ、お許しくださいぃぃ!!」


 慌てて小袖から離れて、土下座してびぃ~~~~と泣きながら必死に頭をさげまくる八重。そんな八重に、すすすっと近づき、またもや八重の頭をばしぃっ! とつかむ小袖。


「……じゃあ、教えてあげる。……小袖の、好きな人は、もう、いない。……もう、ずっと昔――記憶に、かすみのようなモヤがかかってしまうほどの昔に、死んだ。……でも、小袖の好きだった人は、幸せな一生を、おくれたと、思う」

「え……」

「……小袖の、好きな人は、人間だった。……小袖は、ずっと、この姿で、生きていけるけど、人間は、そうは、いかない」

「…………」


 小袖のこの話は、八重自身も、以前に何度かなんとなくぼんやりと思索したことがあった。

 わたしたち妖怪って、永遠に生きていける。でも、永遠って、いいことなのかな。永遠って、終わりがないってことじゃないのかな。終わりがないって苦しいんじゃないのかな。

 そこまで考えがすすんだところで、言いしれぬ恐怖がいつも八重の全身にはしり、八重は考えることをやめてしまうのであった。

 その時八重の感じる言いしれぬ恐怖というものは、人間で例えれば、若い時に、誰もが“死”というものについて考え、そして、人生のはるか先の終着点である“死”に怯えるようなものだ。

 ただ、妖怪には“死”というものがない。ここでいう“死”というものは老衰であり、いくら妖怪とはいえども、五体を切り刻まれでもすれば、当然、死んでしまうということは人間と同じである。


「……ねえ、八重。……八重は、まだまだ若い。……だから、色んな経験を、積んでほしいと思う。……今は、つらいとは思うけど、これを乗り越えれば、きっと、八重は、成長できると、思う」

「…………」

「……女はね。……つらいことを糧にして、磨かれていくの。……八重も、そうやって、自分を磨いていって、いつかは、煉弥に、八重を選ばなかったことを、後悔させれるような、女になると、いい」

「……なっ、なれます、でしょうか?」

「……うん、なれる。……小袖と、違って、八重は、大きいから」


 そう言って、小袖が視線を八重の胸へと向ける。己の胸がペッタンコなことにコンプレックスでも抱いているのか、心なし、その視線は少しトゲトゲしい。小袖の視線に気づいた八重、顔を赤くさせながら、


「おっ、お化け先生みたいなこと言わないでくださいよぉ……」

「……恥ずかしがることは、ない。……実際、八重のおっぱいは、大きい。……それって、個性。……個性は、活かさなきゃ、もったいない」


 じぃぃ~~~っと小袖から胸を見つめられ、八重はさらに顔を真っ赤にし、なんとか話の矛先をずらそうと、


「じゃっ、じゃあ、小袖さんの個性は……?」

「……小袖の、個性? ……ちっちゃいこと。……小袖は、ちっちゃいのが、個性。……そんな小袖を、好きだと、言ってくれる男も、いる。……小袖に、いじめられたいとかいう、変な男もいる」

「そっ、それは……なっ、なんと、いいますかぁ……」

「……本当、人の気持ちほど、理解しがたいものは、ない。……小袖に、いじめられたいなんて――正気の沙汰とは、思えない」


 ポツリとこぼしたところで、着物の袖からじゃららっ! と大量の拷問器具を出して見せる小袖。

 うん……本当に、正気の沙汰とは思えません……。苦笑いをして見せる八重に、小袖が、


「……泣いてたカラスが、笑った」


 と言って、ふっ、と刹那、見た目相応な無邪気な笑みを八重にうかべて見せた。


「えっ……」


 わたし――笑ってた、の?


「……まだ、ぎこちない笑いだけど、今は、それで、いい。……ゆっくり、前に、進めば、いい」

「前に……進む……」


 ……そう、前に進むの。と言いながら、着物の袖の中へ、いそいそと拷問器具を収納していく小袖。全てを収納し終えると、八重に向かって、


「……もう、安心そう。……八重は、強い娘」

「つっ、強くなんか……ありませんよぉ……」

「……強いの。……小袖が、言うのだから、絶対」


 八重の頭を、よしよしとなでながら小袖が言う。

 わっ、わたしは……強くなんかないもん……。でも……強く……なれたら、いいな……なれると、いいな……。

 ……うんっ! 強く、ならなきゃ……いけないよねっ!


「小袖さん――――」


 すっくと立ちあがった八重が、小袖に向かってちょこんっと頭を下げる。


「ありがとう、ございました」

「……別に、小袖は、お礼を言われるようなことは、してない」

「そうなのかもしれませんが、でも、ありがとうございますっ」

「……うん」


 小袖もすっくと立ちあがり、


「……それじゃあ、小袖は、帰る」


 そう言って、さっさと帰ろうとする小袖を、


「あっ、まっ、待ってくださいっ!」


 と、八重が呼び止めた。


「……なに?」

「あっ、あのっ! 小袖さんに、そのっ、さしあげたいものがありまして……」


 そう言って、八重がそそくさと台所の方へと移動した。そしてそこから、大事そうに封がされた壺を持ってきて、小袖の前へと置いた。


「……これは?」

「わっ、わたし特製の元気がでる飲み物ですっ! こっ、これを、小袖さんにさしあげたいと思いまして――」


 壺の封をぺりっと剥ぐ。すると、何とも形容のしがたい香りが室内にあふれ出した。


「……飲み物、だよね?」


 どう考えても、飲み物の類の香りではない。なんというか、腹にドスン! とくる感じの重い油っこい食べ物の香りだ。悪い香りではないが、飲み物ですよと言われると、非常に違和感を覚える香りである。


「はっ、はいっ! 落ち込んだ時とか、明日もがんばろうっ! というような、え~~~いっ! って元気を取り戻そうとするときに、飲むんですよぉ! とっても、おいしいし、元気がでますっ!」



 先程の落ち込んでいた様子はどこへやら、ほくほく顔の八重が台所から小さい柄杓ひしゃくと、湯飲みを二つ持ってきた。柄杓を壺の中につっこむと、柄杓で壺の中を軽くかきまわし、柄杓に壺の中の液体をいっぱいに満たして、壺の中から柄杓を引き上げる。柄杓を湯飲みの上に持っていき傾ける八重。柄杓から、ドロリ……とした濃い茶色をした液体が湯飲みの中へと注がれる。


「……もう一度、聞くけど、飲み物、だよね?」

「はっ、はいっ! とっても元気が出ますよぉ! はいっ、どうぞっ」


 小袖に湯飲みを片割れを渡す八重。湯飲みの中をじぃ~~~~っと見つめる小袖。……飲まなきゃ、いけない、のかな。……嫌な、予感しか、しない。

 そんな小袖の葛藤とは裏腹に、ぐびびびっ! と一息に湯飲みの中の液体を飲み干す八重。飲み干したあと、はふぅ~~~っ! と大きく一息吐き、


「うぅぅ~~~ん……っ! おいしいぃ~~~っ!」


 と、湯飲みを持った手を高々と掲げて、これ以上ないほどの喜びの感情をあらわにした。それを、光りの無い瞳で見つめる小袖。

 ……まあ、八重があれほど、おいしいと言ってるのだから、おいしいのかも、しれない。……いまさら、返すわけにも、いかない。……覚悟を、きめよう。

 小さくうなずき、八重にならって湯飲みの中をぐびびびっ! と一息に飲み干そうとする小袖。ドロリとした液体の、ぬるりとしたのどごし。さて、その味はいかに?


「……ッ?!!?!?!?!」

 全身の血液が沸騰し、耳から蒸気が吹き出そうなほどの、おぞましいほどの辛味。頭を木づちでぶん殴られたかのような、瞳の中に星が飛び回るような衝撃。かろうじて、意識を保ちながら、カタカタと小刻みに震えつつ小袖が八重に問う。

「…………こ、この……飲み、も、のは、な……なに?」


「これはですねっ! わたしのだぁ~~~いすきなゴマ油の中に、鷹の爪とにんにくをいぃ~~~~~っぱい漬け込んだ、特製の元気の出る油なんですよっ!」

「…………そ……そう……、八重は、辛い……モノが、好き……な、の?」

「はいっ! 大好きですっ!」


 屈託のない笑顔を浮かべる八重。……どうして、油なんかに漬け込むの――そっか、八重は、ろくろっ首だから、油が、好き……。

 カタカタと小刻みに震えながら、小袖がうつろな瞳で八重に向かって、


「…………こ、これ、も……八重、の、こ、個性……」


 最後の力を振り絞ってそうつぶやいたところで、小袖が手に持っていた湯飲みがポロリと床に転がり落ち、そして小袖はうつろな瞳のまま、ぽてっ、と横に倒れこんだ。


「きゃっ?! こっ、小袖さんっ!?」


 倒れこんだ小袖を慌てて抱きかかえる八重。ちょうどその時、


『余の御帰還でございぃ~~』


 ひゅるりらぁ~~~と部屋の天井をすりぬけてお化け先生が部屋へと戻ってきた。


「あっ! おっ、お化け先生っ! たっ、助けてくださいぃ!」


 八重の切羽詰まったような呼びかけにお化け先生が目をやると、そこには珍しい来訪客の珍しい痴態があった。


『うぅ~~~ん? これは、どういう状況なんだぁい?』


 ひゅるりらぁ~~~と二人に近づくお化け先生。


「あっ、あのですねっ! こっ、小袖さんに、わっ、わたしの元気の出る飲み物をさしあげましたら、きゅっ、急に倒れこんでしまわれて……!」


 どうしましょうっ?! どうしましょうっ?! とオロオロする八重。そのそばに、八重の壺があるのを見つけたお化け先生が、八重に向かって、


『つまり、一服盛った、というわけかなぁ?』

「ちっ! ちがいますよぉ!」


 もぉ~~~! と怒る八重。うぅ~ん、気づかぬは本人ばかりなりとはいうけど、さすがに、八重君の殺人的な辛味好きは自覚してほしいところだねぇ。


「こっ、小袖さぁん! しっかりしてくださいっ! 小袖さぁ~~~ん!」


 一生懸命呼びかける八重の腕の中で、生気を失った瞳を見開いたまま硬直している小袖。そんな小袖を見つめながら、お化け先生は思う。

 小袖君には災難だったけど――おかげで、八重君の気持ちも少しは晴れてくれたようだねぇ。ありがとう、小袖君。そして――安らかに眠ってくれたまえ。


『なあ、八重君。小袖君はしばらく放っておけば我に返るだろうから、よければ、余の手伝いをしてくれないかなぁ?』

「ほっ、放っておくだなんて……!」

『件の辻斬りの資料を、余の前に広げてほしいんだよ。すまないが、こちらも、少々差し迫っているからねぇ。もう、これ以上の被害を出してはならないんだよぉ』


 いつになく真面目な雰囲気を帯びたお化け先生の口調に、八重は刹那、面食らい、腕の中の小袖に目をやった。そしてお化け先生に向かって、


「あっ、あの……せっ、せめて小袖さんにお布団を敷いてさしあげたいのですが……」

『ああ、かまわないよぉ。その間、余は思索にふけることにするさぁ』


 腕の中の小袖を優しく床に寝かせ、いそいそと八重は布団を敷き始めた。それを見つめながらお化け先生は考える。

 さて……果たして、資料から何かよみとれるといいのだけどねぇ。

 言いようのない不安を抱きつつも、お化け先生は自分のできる最善を尽くそうと強く誓うのであった。

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