第206話 登場人物紹介


 青年編第二章終了時点での各登場人物の紹介となります。

 この先の物語で出てくるので、敢えて伏せている部分もあります。

 不足箇所は物語の進行に合わせて追記していきます。(変更箇所はその都度、前書きに記載するようにします)




 ・ラルク(ラルクロア=クロスヴァルト)


 本作の主人公。十四歳、男。

 水、風、火、地の精霊を使役する加護魔術師。

 七歳までスレイヤ王国侯爵クロスヴァルト家の長男として育つ。七歳になり、魔力測定を行った際に魔力をまったく持たない「無魔」の判定が下され、レイクホールへと追いやられてしまう。

 精霊と契約を結び、目は黒眼、髪は黒髪に変化してしまった。

 現在は魔法科学院一学年一クラスに通う生徒であるが、「線なし」と呼ばれる暫定一クラスとしての扱いを受けている。

 裏の肩書きはスレイヤ王室直属特殊魔術武装部隊第一等魔術師、ラルク。

 元日本国内閣府直属特殊魔術武装部隊第一等魔術師、黒禍倞の魂の生まれ変わりでもある。が、現在はその記憶のごくごく一部しか蘇っていない。

 


 スレイヤ王国


  ヴァルト七家


   ラインヴァルト家 紋は紫の龍


 ・クレイゼント=スレイヤ=ラインヴァルト

 スレイヤ王国国王。現代魔法師。

 賢王として知られる。先代国王の遺志を引き継ぎ、スレイヤの差別社会に対する抜本的改革に取り組んでいる。



 ・クレイモーリス=スレイヤ=ラインヴァルト

 スレイヤ王国第二王子。現代魔法師。愛称はモーリス。

 普段は青髪青目だが、偽装の魔道具を着用している際は緑の髪と緑の目になる。

 ラルクの良き理解者であり、兄のような存在。

 頭脳明晰で判断力に長けているが、言葉遣いが粗暴なのと女癖が悪いのが欠点。

 自分よりいい男を見ると軽く嫉妬する。

 剣は得意だが魔法は苦手。最初にラルクに(強引に)剣を教えた(自称)師でもある。

 魔道具収集とラルクをいじるのが趣味(たまに返り討ちにあう)。



 ・ミレサリア=スレイヤ=ラインヴァルト

 スレイヤ王国第二王女。十四歳。第二階級現代魔法師。ラルクからはミレア、兄であるモーリスからはリア、婚約者であるクラウズ(後述)からはサリア、国民からは青姫様、青巫女様と呼ばれ慕われている。

 青髪青目。アースシェイナ神の生まれ変わりと称えられるほどに容姿は整っている。

 二歳のときにラルクと初めて会い、運命を感じる。

 『聖力』を維持するために、ノースヴァルト家の長男との婚約が親同士によって決められている。が、本人にその気はまったくない。

 現在は魔法科学院一学年一クラス(一本線)。




   サウスヴァルト家 紋は金の獅子


 ・ヴィルフィルム=サウスヴァルト

 サウスヴァルト公爵家当主。男。

 


 ・ヴァレッタ=サウスヴァルト

 サウスヴァルト家長女。十八歳。加護魔術師。親しい友人からはヴァルと呼ばれる。

 本当の姿はエルフであるため、常に偽装の腕輪を着用して人族の姿をして生活を送っている。

 現在は魔法科学院四学年一クラスに籍を置く学生。

 学院では筆記、実技ともに常に最優秀の成績を収めている。

 神抗騒乱の際に「キョウ」を見て以来、キョウに対する思い入れが人一倍強い。

 精霊の光を見ることができる数少ない人物のうちのひとり。

 交流戦の際にラルクの実力を知り、ラルクとキョウを結びつけることができたと浮かれている。

 学院で五指に入るほどの美貌を持つ。社交界、特に貴族の世界が大の苦手。




   クロスヴァルト家 紋は紅の狼


 ・ステファイド=クロスヴァルト

 クロスヴァルト侯爵家当主。男。第二階級現代魔法師。

 ラルクの父親。

 


 ・マーカス=クロスヴァルト

 クロスヴァルト家二男。

 ラルクの弟。



 ・ネルフィ=クロスヴァルト

 クロスヴァルト家長女。

 ラルクの妹。


 ・ミルフィ=クロスヴァルト

 クロスヴァルト家侍女。

 ラルクの妹。




   ノースヴァルト家 紋は白の鷺


 ・クラウズ=ノースヴァルト

 ノースヴァルト家長男。十四歳。古代魔法師。

 ミレサリアの婚約者であり、そのことを本人も誇りに思っている。

 典型的な貴族気質の少年だが、ラルクと知り合い、少しずつではあるがその性格に変化の兆しを見せる。

 魔法科学院一学年一クラス。

 常に取り巻きを連れて歩いている。

 



   セントラルヴァルト家 紋は朱の薔薇


 ・シャルロッテ=セントラルヴァルト

 セントラルヴァルト家三女。十四歳。現代魔法師。愛称はシャル。白銀の長い髪が特徴。

 魔法科学院一学園一クラス。

 人込みが大の苦手。

 神抗騒乱の年、都に出た際に人酔いして蹲っていたところをラルクに助けられる。

 その際、キョウの加護魔術を目撃し、以来、キョウを探し求めていた。

 精霊の光を見ることができる。本人は『妖精』と呼ぶ不思議光が常に傍にいる。

 ラルクの視界に入るための努力を惜しまない。が、大抵は空回りに終わる。



   イーストヴァルト家


 ・ガルドニア=イーストヴァルト

 ミューハイア(後述)の婚約者。



   ウェストヴァルト家





 レイクホール自治領


 ・レイクホール辺境伯

 レイクホールの領主。男。



 ・イリノイ=ハーティス

 未だ謎が多い老人。年齢不詳、女。精霊を使役する加護魔術師。元レイクホール聖教騎士団団長。

 ラルクの師匠。

 スレイヤ国王とレイクホール辺境伯に意見できる人物。



 ・ミスティア=ハーティス

 イリノイの孫。女。加護魔術師。愛称はティア。元レイクホール聖教騎士団序列二位。

 現在は白銀の魔女の呪いによって眠りにつかされている。

 ラルクとの出会いは最悪なものだったが、ラルクに命を救われたことによりなにかに気付き始める。

 気性は荒いが、実は不器用なだけ。


 ・ファミア=サウスヴァルト

 サウスヴァルトの名を持つエルフ。女。加護魔術師。愛称はファム。元レイクホール聖教騎士団序列一位。

 現在はミスティア同様、魔女の呪いによって眠っている。



 ・カイゼル=ホーク

 男。現聖教騎士団序列一位。異名は王鬼の化身。

 イリノイを師に持つ。ラルクは兄弟子になる。

 恐ろしく巨大な体型のため、幼少のころは人鬼オーガの申し子と呼ばれていた。

 現在はラルクによって王鬼の化身と名付けられた。

 一度戦った相手には負けることがない。



 ・エミリア


 二十一歳、女。第一階級現代魔法師。愛称はエミル、青の聖女。

 十七歳のときに長かった銀の髪をバッサリと切った。

 元はブレナントという田舎町の治癒師だったが、十四歳のときに幼馴染に誘われ冒険者となる。

 試練の森で魔物の前に襲われていたところをラルクに助けられ、それ以来ラルクのことを聖者さまと呼び、慕う。

 縁あってイリノイの弟子となった。ラルクは兄弟子となる。

 現在は魔法科学院の教官を務める。

 ラルクの汗が染みたものを集めるのが趣味。

 ミレサリアと非常に仲が良い。ひと月に三十の見合い話がくる。



 ・ドレイズ

 元聖教騎士教会司教

 今はどこかへ逃げ伸びている。


 ・マラウズ

 ドレイズの息子。拘束済み。




 魔法科学院



 ・ミューハイア

 魔法科学院学長。女。風の精霊を使役する加護魔術師。

 冒険者街で屋根の上を走っていたときにラルクと出会う。

 神抗騒乱の際、キョウの加護魔術に魅せられ、キョウが入学してくることを懇願していた。

 ラルクが入学してきて、もしやラルクがキョウなのでは、と疑うも確証を得られず。

 しかし交流戦でラルクが使用した加護魔術を見て、キョウがラルクだと気付く。

 先代学長の教えを受け継ぎ、学院の改革に務める。都で五指の指に入る美貌を持つ。

 


 ・キーナ

 ミューハイアの秘書。

 キレ者。



 ・フレディア=グランシュタット

 シュヴァリエール公国首長の長男。十四歳。現代魔法師。

 現在は魔法科学院一学年一クラスの生徒。

 妹の呪いを解くために魔法科学院に入学してきた。

 ラルクの実力に打ちのめされ、留学生となることを一度は諦めるが、ラルクに諭されて今一度学年首位を狙う。

 幼少期からよく女と間違われのが悩み。交流戦以降、学院内ではフレディアに色目を使う男が続出する。

 モーリスとはそりが合わない。

 コンスタンティン(後述)家のロティ(後述)に一目惚れしてしまった。



 ・ジュエル

 プリメーラ連合国出身のリューイ族。女。十四歳。現代魔法師。

 物語初の獣人。鳴り物入りで登場したが……ヘイト集めに終始している。

 魔法科学院一学年一クラス。


 ・リュエル

 プリメーラ連合国出身のリューイ族。女。十四歳。現代魔法師。

 ジュエルの妹。

 姉と同じとても美しい金の尾を持つ。

 姉とは違い、しっかり者だが、多少抜けたところがある。

 姉より少し背が高い点で、姉妹の見分けが付く。それ以外の容姿はジュエルとほぼ同じ。

 魔法科学院一学年一クラス。



 ・アリーシア=クレッセント

 魔法科学院三学年一クラス。女。現代魔法師。

 視力がずば抜けて良い。

 ラルクが入学したてのころ、ラルクに攻撃を仕掛け、返り討ちにあっている。

 非常に性格が軽く、学院に流れる噂を管理、掌握している。

 教官のライカ=クレッセントは実姉。



 ・アーサー

 魔法科学院四学年一クラス。金髪の色男。

 最後まで喋らせてもらえないことが多い。



 ・ハウッセン


 魔法科学院四学年一クラス。

 交流戦に選抜されるほどの実力を持ち合せている。

 




  その他


 ・コンスタンティン=オーヴィス

 スレイヤ王室近衛騎士隊長。男→女。加護魔術師。愛称はコンティ、本名はコンティアーレ=ド=エルファリア。ラルクはコンティ姉さんと呼ぶ。

 元エルファリア王国の姫。元レイクホール聖教騎士団序列二位。

 エルフの姿を隠すために偽装の魔道具を使用していたが、任務中に呪いを受けて姿を戻せなくなってしまっていた。

 だがラルクの魔術によって解呪され、美しいエルフの姿に戻している。

 


 ・ロティ

 コンスタンティンの下へ預けられたエルフ。女。

 呪いを受けたていたが、ラルクの加護魔術によって聴覚と言葉を取り戻した。

 ラルクを聖者と崇めている。

 顕現祭に出店される店のパンが大好物。


 ・サティ ・レティ ・パティ

 コンスタンティン家の使用人。

 三姉妹である。



 ・トレヴァイユ=クルーゼ

 クルーゼ伯爵家長女。ミレサリア専属の近衛隊長。主人であるミレサリアからは、トレと呼ばれている。

 ミレサリアが幼いころから専属近衛の職にあるため、ミレサリアに姉と慕われる。

 だがミレサリアの身を案じるがために、キョウが主人に近寄ることを良しとしない。

 


 ・レイア=グランシュタット

 フレディアの姉。



 ・エルナ=グランシュタット

 フレディアの妹。



 ・スコット

 エミリアの元冒険者仲間。

 交流戦出場時、反則を犯して奴隷に落ちている。



 ・クラック

 エミリアの元冒険者仲間。

 



 ・シュウエイ(秋影)

 謎の人物。

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