やばい、超面白い。
あの時計、やや気になったのは正解だったようですね。
陸軍制式から退いて6年になるプレシジョンAM―35。
まだ着けている事を見事に見抜かれ、未練があるんだろう、と突かれるのは鳥肌です。
☆
毒見の意味で先にコーヒーをすすってみせる。
さすがですね。このコーヒーを飲むだけの一瞬にこれをねじ込むのはすごい
☆
「任せていただけるなら、偵察ついででヤツの尻に火でも着けてやりますか」
外で虎視眈々と狙う、いや試す?彼らの台詞回し、しびれました。
今回一番ウケたのはこちらです
☆
いつもそんな調子かよ?」呆れ半ばに訊いてエミリィ。「とんだ水と油じゃねェか」
『そーそ』頷かんばかりに〝キャス〟。『この秘密主義者、無駄に口が堅いったら』
「性格で選んだわけじゃない」機嫌を傾けたままにジャックが答える。
いいですね。実にこのジャックとナビゲーターの2人乗り関係を改めて見せてくれます。
さて、さすがジャックとキャス。
突入の不穏な前兆に気が付きましたね。
ルージュが折れるのも、着飾ってみろ、と言われた言葉を彼女なりに大切にしていたのも感じます。
結局、ジャックの気遣いもむなしく、彼女も見事に『巻き込まれる』形になるのか。
まだ見えませんが、おそらく軍人時代に何かあり、その過去の精算、いや、払い戻し《ペイバック》させてやろうという、流れが少し掴めたような気がします
作者からの返信
防衛太郎様
熱く濃厚なご感想、誠にありがとうございます(嬉)!
腕時計プレシジョンAM―35。
前エピソードとの関連を覗かせつつ、しかも制式から退いて時間が経っている品をわざわざ選んで身に着けているところから、背景にある思いを見抜かれ指摘される根拠としては充分でありましょうね。
鋭く眼を付けていただけますこと、光栄至極!
毒味の件。
長期にわたる潜伏行動から、二人は現地諜報員さながらの用心深さを身に染み付かせている――という想定を背景にしております。
旧知の顔とはいえ接触するのは大博打、双方とも罠を警戒して、敵対行動の兆候に神経を尖らせておりますね。座らないのも同じ理由からです。
行間に思いを馳せていただけますこと、光栄至極!
少佐と中尉の会話。
彼らなりの思惑とすれ違いを含みに持たせたやり取りとなりますね。
狙うところを推し量っていただけますこと、作者としても嬉しい限りです!
ジャックと〝キャス〟の関係性。
望まざる背景の存在が匂う科白、大変お気に入りをいただけますこと、光栄至極です! これからの関係性と、そこに漂う緊張感をお楽しみいただければと。
折れたルージュ。
複雑な感情を抱え続け、今また複雑な想いを表出させた形になりますね。言葉にならない感情へ思いを馳せていただけますこと、作者冥利に尽きると申すものです。感謝感激!
突入の前兆。
背景と思惑が絡み合い、望まざる展開が迫りますね。修正なるか、また今後の展開も合わせて、お楽しみいただけましたなら幸いです。
深くお楽しみいただけますこと、これに勝る悦びはありません。
これを励みに、今後とも頑張って参ります。
これからも是非よろしくお付き合い下さいませ。
>「さすがに声は変えたか――まぁ、これだけ金かけてりゃね」
我々の世界では、声よりも顔を変える方が足が付かなそうですが、この世界では違う…。この一文の理由を考えるだけでも楽しいです。もしや既に考察する材料は前話まで出ているのに気づかないだけなのかも知れませんが。
作者からの返信
円宮 模人様
ご感想、誠にありがとうございます(嬉)!
顔ばかりとも限らず、個人を特定する方法は種々ありますね。
例えば顔を変えるには整形手術が必要ですが、それには医者が不可欠ですね。つまりその医者から手繰られない、という保証はありません。
声なら変声器などの細工でも変えられますので、その一点では足の付きやすさはそれほどではありません。もちろん顔バレのリスクは厳然と存在しますので、要はリスク管理をいかにするか、という問題に帰結します。もちろんこれは一般論であって、彼らがいかようにして潜伏しているかについては、彼らなりの考えに基づくことになりますね。
お気付きにならない情報があっても、お楽しみいただく分には支障が出にくいよう考慮してはおります。もちろんその中には未開示の謎も紛れておりますので、掘り下げてお楽しみいただくのも大歓迎です。誠にありがとうございます。
お楽しみいただけまして、これに勝る悦びはありません。光栄至極!
これからも是非よろしくお付き合い下さいませ。