誕生日なのに特に祝われることもなく、それなのに周りは同じだというのに寿ぎを受ける人。世の中を呪い恨みたくなるだろうに、この主人公はどこまでもお人好し。嫌いだ死ねだといいつつも、世に表すは善意ばかり。情けは人のためならず、巡り巡って己に返る。