Ep. 16 空間侵蝕
〜前回のちょこっとあらすじ〜
・刻印魔術パート2
・頑張ってスキロスの腕を伸ばそう
・立体○動装置再現プロジェ(ry
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「そのアイデアとは、立○起動○置だ!」
「立○起○装○?何それ?」
「説明しよう。○体○動○置とは、アンカーがついたワイヤーを壁とかに射出して、巻取り、再度射出を繰り返して3次元的に移動する装置である。」
「だけど巻取りってどうするの?まさか手回しじゃないよね?」
「この腕って長さが変えられるだろ?しかも俊敏値が高いんだったら、結構な速度で伸ばしたり縮めたりできるってことだからこれにもってこいでしょ?」
「むぅ、このアイデアはすごいわね。今夜はすごいのを作ってあげる。時間までに帰ってくるのよ。」
そう言ってレナさんは屋敷へと帰っていった。驚かすことには成功したけど、実際に再現するにはもっと《愚者》の特性を調べなきゃならない。
「ツヴァイ、異能の特性ってどうやって調べればいいの?」
「ん?前言った『空間ベクトルの操作』ってのが特性だよ。」
「え、、、?それだけ?」
「そうだよ?それ以降はじっくり調べなきゃ分かんないよ。」
「うーん、そっか。じっくりっていろいろ実験しなきゃならないってこと?」
「そうなるね。具体的に何が操作できるか、実際に試してみないと。重力だけってことはないと思うよ?前に|夕日金銅(オリハルコン)の防具を斬ったこともあるし。」
「あれは何だったんだろう、、、空間そのものだったのかな?」
もしそうなら、空間断裂や空間侵食とかができそう。
「そうかもね。試してみたら?ここは広いし、」
「よし、試してみるか。〈黒布よ〉」
小さいスキロスの球体を具現化させて近くの地面に置く。最近はスキル名詠唱は〈黒布よ〉で統一してあとはイメージで具現化するようにしてる。これ、結構難しいんだよな。
「これを、あの時みたいになんでも破壊するイメージ、、、」
うーん、難しいな。イメージ、イメージ、、、
突然、キンーーーー!と甲高い金属音がした。
「何だ、これは、、ッ!」
「す、すごいエネルギーを感じる、、、!」
黒い球体は赤黒い力場を周りに形成していき、それはみるみる周りの空間を侵食していく。
「これ、止まるのか、、?止まんなかったらヤバくね?」
「え、、どうしよう、、、、、、」
ジジジ、ビリビリ、と音を立てながら力場の直径が50センチくらいになったとき、ピキンッと音を立てて消えた。
「き、消えた、、、」
「熱くないから熱?じゃない、、、しかも、断面が黒い、、、?」
「空間侵蝕ねぇ、、」
「「母様 (レナさん)!?」」
「何かとてつもないエネルギーを感じたからやってきたのよ。そしたら、こんなことになってて、、、これからは二人だけの異能の実験は禁止よ。わかった?」
「「は、はい。」」
その後は長い長ーいお説教を喰らいました、とさ。
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次の日、
俺は銃の改良、改造に時間を費やすことにした。この銃はパーカッション式のリボルバーだ。撃鉄を上げ、引き金を引いて撃鉄をパーカッションキャップに激突させる。するとキャップの中の火薬が点火、火が|雷管(ニップル)を伝って火薬に点火、発射する。ライネルさんが考えてくれた魔術火薬のおかげで、構造が少し簡略化できてる。
皆が考えるリボルバーとは、たぶん金属薬莢式の拳銃だと思う。それは弾と火薬、雷管などが1セットになっていて再装填がしやすい。しかし、パーカッション式は全部バラバラだ。だから予め全部装填した予備の|弾倉(シリンダー)を持ち歩くことが普通だ。だけど、今の銃はシリンダーを分離することができない。だから、今回は分離できるタイプのものを作る。モデルは、レミントンM1858ニューアーミーだ。西部劇などでよく目にするコルトピースメーカーが軍で採用されたとき、お金な余裕がある人は「頑丈で、使いやすい」と言ってこのレミントンM1858を自腹で買っていたという話もある。
「これにさっきの空間侵蝕の弾頭を発射できるようにしたいんんだよね。」
「え?危ないよ。まだちゃんと制御できてないし。大丈夫なの?」
「制御できるように銃本体に術式を組み込む予定なんだけど、手伝ってくれる?」
「ん、もちろんだよ!ボクは健二のカノジョなんだから!」
異能と魔術と、銃術と 〜異界に降り立った少年は少女と一緒に走り出す〜 うぃっふぃー @WIFFY
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