第3話:あとがき
当リプレイを読んで頂き、ありがとうございます。
キャンペーン・ゾーン、いかがだったでしょうか。
全3話と比較的短期間のキャンペーンでしたが、プレイヤーの皆さんは熱意を持ってキャラクターを演じ、真剣にシナリオに取り組んでくださったと思います。
おかげで、非常に濃密で、楽しい時間を共有することができました。
読者の皆様も、この楽しさを感じ取って頂けたなら幸いです。
さて、このあとがきでは第2話と同じく、シナリオの小ネタについて解説していきたいと思います。当然、ネタバレ要素を含みますので、本編をご覧になってから読み進めて頂くことを強く推奨します。
・「”始末屋”アリサ・トツカ」
公式NPCです。富士見ドラゴンブックから刊行中の「リプレイ・クロニクル」にてPCで登場し、「リプレイ・春日恭二の事件簿」でもPCとして出演しています。
FHを裏切ったマリアンナと絡ませるのに適した”始末屋”という設定に加え、その性格によって彼女が他のPCへ秘密を公開・RPしやすくなる潤滑油になるようにと考えて登場させました。この目論見は、成功したと言っていいでしょう。
また、アリサのポリシーは無秩序にオーヴァードを増やしてしまう”ゾーン”と相容れないものであり、そういった意味でも扱いやすいものでした。
ちなみに、本来のシナリオにおける出番はクライマックスにちょっぴり顔見せする程度のものでしたが、mistoさんの提案が非常に面白かったので、あのような形で急遽ゲスト参戦することになりました。
・「五人目の秘密」
トレーラーでも触れられていた五人目の秘密……それは同時に、キャンペーンの舞台にロシアという国を選んだ最大の理由でもあります。
ロシアは核保有国であり、非常時には何もかも隠滅するために核ミサイルを発射することができる……この緊張感と、いざとなればやるという説得力。そういった意味でこれ以上の適任はないのではないでしょうか。
・「シームボル」
ラスボスです。ロシア語で「象徴」を意味します。
個人的な考えとして、キャンペーンの最後を飾るような大物というのは一定の理を持ちつつもPCに許せない、と思わせる風にしています。
なので、物凄い勢いでPCたちの地雷を踏んでいきます()
もしもPCたちが彼の理想に共感を覚えて判断を迷うようであれば、彼の目指す社会のディストピア的な面を強調していくつもりでした。
彼の搭乗機体”トリグラフ”の由来は、スラヴ神話に登場する神様です。三つの顔を持つとされており、このシナリオでは三つの形態に変形する機体としてPCたちと戦いました。
機体のイメージ元はドラグナーとリボーンズガンダム。
・「R」
”『R』満ちる領域の中で、交錯する嘘と真実――”というのが当リプレイのキャッチコピーなのですが、では『R』とはいったい何を示すのか。我々としては、以下のような要素を現しているものだと考えています。
「Renegade」……レネゲイド・ウイルス。説明不要ですね。
「Risk」……危険。”ゾーン”は言うまでもなく恐ろしい領域です。
「Revival」……復活。”再誕者”シームボル。
「Revenge」……報復。マリアンナの復讐譚。
「Recollections」……想い出。”ゾーン”での日々は辛くもかけがえのない思い出になった……と語るPL/PCが多かったことから。
「Radiant」……輝く。
しかし、もしかしたら、読者の皆様はこのリストにはない『R』を見つけてくださったかもしれませんね。もしよろしければ、教えてください。
最後に、この場を借りてここまで読んでくださった読者の皆様、参加者の方々、感想や応援をしてくださった方々に心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
ダブルクロスThe 3rd Edition キャンペーン・ゾーン クワトロ @88flak
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