『歯痒いね、だけど想いは、無駄じゃない』〜お題『575』〜
可能なの、そんなことがと、悩んだの。
それでもね、やってみなくては、わからない。
阿部くんに、私の気持ち、伝えたい。
高校の、校門前で、待つ私。
うまいこと、1人で帰宅、阿部くんが。
もうだめよ、我慢できずに、駆け出すの。
そばにより、彼の背中に、抱きついた。
驚きで、阿部くんがヒッと、声あげた。
それでもね、気にせずぎゅむっと、彼抱いた。
「わはははは、大胆不敵、左藤さん」
「私はね、あなたのことが、大好きで」
「そうなのか、気持ち嬉しい、だけど僕」
困り顔、そうか彼には、他に好き・・・
涙がさ、溢れちゃうよね、乱れちゃう。
彼からね、私は離れ、帰るのよ。
終わる恋、だけど終わらず、続く道。
生きるのよ、たとえ破れて、砕けても。
しっかりとね、足を踏ん張り、空笑顔。
青空は、煌めくほどに、眩しくて。
大丈夫、私生きてく、これからも。
気まぐれなショート 紅ぴえろ @gesumegane
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