第31話 日本語って美しい
あけましておめでとうございます(フライング
月一更新を謳っておきながら、月末ギリギリにエッセイを更新しているえーきちです。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
今年は本当に色々なことがありましたね。
コロナとか、コロナとかコロナとか。
お仕事が大変だった方も多いと思います。
ちなみに印刷業界は壊滅的です。
コロナで不要不急の外出をしないように言われれば、イベントもなくなりそれに追随する印刷物もなくなってしまうので特殊印刷をしている会社以外は生き残れない状況になりつつあります。
先日も印刷会社としては凄まじい負債を抱えて大きな会社が倒産しましてね。それに引きずられて資材屋さんまで連鎖倒産すると言う地獄絵図。
仕事にそれほど影響のない方は幸せだと思います。
え、ウチの会社ですか?
ウチは(特に私は)特殊印刷がメインなので、何かと生き延びていますけどね。
* * *
只今私は新作を書いています。
えーっと、子供向け文庫ですね。どこへ出すとは言いませんけど。
子供向けの作品は、わかりやすく言葉も簡単にが基本になってきますので(それが理由で選考から外されることはありませんが)、文章はリズムやテンポ重視になります。
短い文章と多い改行を心掛けると、とある児童向け作家様がおっしゃっていたくらいですからね。
そんな子供向けを書いているとなかなかままならないのですが、それでも私は小説は小説であるべきだと思っています。
理想は、コミカライズよりもドラマ化よりもアニメ化よりも、小説で読むのが一番面白いと思われる作品を書くことです。
小説にとっての強みって、やはり文章なんじゃないかな、と。
日本語って美しいと思いません?
別に海外の小説を否定するワケじゃないのですが、その国の小説はその国の言葉で読むのが一番だと思います。
あ、ちなみに私は英語の小説なんか読めませんけど。
日本の小説も、日本の言葉のままがいい。
翻訳されて英語になったら、作者が頭をひねって考えた文章がある程度のニュアンスだけ残して全部なくなってしまいます。
例えば純文学。
海外には純文学という概念がありません。
エンターテイメントかどうかの違いはあるようですが、文学に芸術性を出しているのは日本だけではないのかな?
そこに描かれた言葉の世界を英語に翻訳しても、その言葉はすべて伝わることはありません。
日本には海外にはない表現もあったりします。逆もしかりでしょうけど。
たとえば『口さみしい』という言葉がありますね。
海外にはこの微妙なニュアンスを表す言葉がありません。
なので、この言葉を知った海外の人々は歓喜するそうです。
ずっと自分の中にあったモヤモヤがこの言葉で解決された、と。
言葉って本当に面白いと思います。
映画のタイトルなんかはどっちもどっちなんですけどね。
洋画の邦題って酷いですよね。なんでこうなった?って邦題が山のようにあります。過去に重力から無重力になってしまったタイトルもありましたね。逆やん!
これは邦画もそうで、『仄暗い水の底から』ってタイトルのホラー映画がありましたね。私はこのタイトルが好きなのですが、これがハリウッド版のリメイクでは『ダーク・ウォーター』ですからね。暗い水……
日本語の機微もなにもあったもんじゃない。
この辺はお国柄なのかなぁなんて思ったりするのですが、諺だったり慣用句なんかも伝わりづらいですね。
『君の膵臓をたべたい』も本当にいいタイトルだと思いますが、海外でこのタイトルを出すとホラー映画?なんて思われたりもするそうです。
日本では……どうだったんでしょう?
『どういう意味だろう? すごいタイトルだな』と思った記憶はありますが、このタイトルを見てホラーだとは思わなかった気がする。
人それぞれでしょうけど。
日本語を書くって、本当に難しいです。
何作も書いているのに、自分に満足のいく日本語って書けていない気がします。
* * *
さて、十二月から始まったカクコンもいよいよ折り返しですね。
私は読むで参加をしておりますが、皆さまの作品を読むのが楽しくてなりません。
凄いですよねぇ。色々な話があって。
私ももっと読みたい作品はあるんですけど、フォローだけして読めていない作品もあります。
私が今追いかけている作品は四作品。
雲江斬太様
『電影竜騎士団404NotFound接続に不具合あり』
https://kakuyomu.jp/works/1177354055084027564
どんでん返し部門に参加との事ですが、小さなどんでん返しが続くため話が二転三転するので先が読めなくて面白いです。
何よりあの戦闘描写の雲江斬太様ですからね。
今回はドッグファイト。
めっちゃおススメです!
ゆうすけ様
『見習い天使はそこにいる!』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922344013
ナンセンスを目指したという事ですが、ナンセンスにあらず。
内容はともかく(笑)、子供向けでもいけるんじゃないかなという内容に意外な展開が効いてます。
しかし、BLはどうなの、BLは?
監修までつけちゃって(笑
節トキ様
『けちらせ、勇者!〜追放された駄女神のハゲましの加護で最強チート魔法剣士になったけれど、俺はこれ以上輝きたくない〜』
https://kakuyomu.jp/works/1177354055077335988
この話はコメディなんでしょうか?
本人がふざけているワケではないのに面白い。
毛にまつわる言葉遊びが効いています。
女性だけではなく、男性にとっても髪の毛は死活問題だという事で……
ゆうすけ様に読んで欲しい(笑
lager様
『聖女(クズ)と勇者(のうきん)と王様(さぎし)と私』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893993523
異世界ものが苦手なのですが、lager様の異世界ものはなぜかすんなり読めてしまう不思議。
キャラクターがとにかく濃いので物語を追うのが楽しみな作品。
ああ、このキャラならそうするだろうな、と言うのが早い段階で読み手の中に出来上がるので、期待を裏切らない。
皆さまカクコン応援しております。
楽しんで読みますので頑張って書いてくださいねー!
私ですか?
一作は短編新作を投げようとは思ってますけどね。
と言うか、先日ほぼ強制になりました。
それでは皆さま、来年もいい年でありますように!
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