『登場人物紹介』
【登場人物】
登場人物のプロフィールなどです。
・ハルカ
通称ハル
年齢17
身長160
金に近い薄い茶色の髪、長さは肩下から腰の中間くらい。茶色の目。
通常装備で元気。よく笑う(笑顔という意味で)。同時に状況に応じて表情はころころ変わる。よく引っ付く……のはレイジ限定。
六年前、たった一人の家族にして育ててくれていた祖父が他界。葬儀ののちレイジに引き取られる。が、二年前組織に引き取られる(といっても一から十まで面倒をみてくれるわけではない)。
レイジが組織でどのように働いているかを知って自ら現場に志願。L班へ。
ただもう一度会いたかった、傍にいたかったから。それでも一線は引いていた。
特殊能力保持者。
交じったことにより不可解となった世界の地理を正確に認識する力。間違っていても大まかな地図を見ていれば頭の中に実際の地形道筋が浮かぶ。
催眠能力。目を合わせてでしかかけられずすぐに目が痛くなるほど弱いものだった。しかし、本来持つ力は強いもののはずだったが封じられていた。人間一人にひとつであるはずの特殊能力が彼女には無理矢理二つ詰め込まれていることになっており、その上催眠能力は大きなものだったので身が耐えきれないと祖父が判断して封じた。
レイジとは葬儀より以前に会ったことがあったのに覚えておらず「だれ」と言ったのは、レイジが訪ねて来なくなってから能力が目覚め始め催眠がかけられはじめたから。その都合上、レイジのことだけでなく色々な記憶が一緒に封じられてしまった。祖父の記憶が消えなかったのはかけた本人であるから。
学校では仕事のことを「バイト」と言っており教師も特殊能力保持者であることは知らなかった。学校は一部を除き生徒教師共に人間のみの学校に通っていた。混血の生徒がいても一見して分からない生徒だけだった。
仕事のときのみ小型の銃を携帯していた。
L班においては基本的には書類要員。前任もそうであった。書類要員はL班だけでなく他の班にも認められていることで、主に戦闘能力が高い班に限られている。ハルカの場合は特殊能力保持者でもあるので少し勝手が違うところもある。
ちなみに料理はできる。おじいちゃん直伝と、一人暮らしでのレベルアップのたまもの。
催眠が解け大きな力が身体を蝕みはじめ余命幾ばくを宣告されたが、レイジによって吸血鬼となることに成功。
それにより目が緋色に。レイジと暮らす。
基本的にレイジと一緒にいれたら問題なしっ子。
(なお、ハルカ含め他の人にも名字はあるが作中で出てくる機会がなかったので省略)
・レイジ
フルネームは作中に一度だけ出てきたようにレイジ・シルヴィオ・バーゼルト。「レイジ」は人間であった母親がつけた人間的名前。「シルヴィオ」もまたファーストネームでありこちらは吸血鬼のネーミング。
実は39(外見は二十代前半)
212
黒髪赤目
両耳合計九つのピアス。
人間と吸血鬼の混血。
人間:吸血鬼=2:8
最初の割合は上記の通りであったが、父親の血が強いために今では完全に細胞レベルで吸血鬼に塗り替えられている。吸血鬼としての力は未知数。本人が完全な吸血鬼であると認識許容し難く思っていることがストッパーになる面あり。
全く笑わないわけではないがよく笑う方ではない。声を上げて笑うことはまず珍しい。口の端を上げて笑うやり方が多い。
父親のことを中々に嫌っているのは何も母親が死ぬ要因となったからというわけではない。それは一端ではあるがごくわずかな部分でしかない。
過去に「人嫌い」と彼の父親が称していたが、混血という中途半端な身であるために人間だけでなく吸血鬼とも距離を置いていた。
吸血鬼は総数が多くない。混血は珍しい部類で、彼の場合父親が一族の長的な立場であるので中々に複雑な身の上だった。明らかに大部分が吸血鬼であることは分かっていたが人間である血を無視したくなかった面があった。
サコンには結構感謝している。
結局父親のことはどこか気にくわない、性格の不一致ということもあるから嫌っているのやもしれない。
現在は吸血鬼の一族としての仕事も両立してやっている。その区切りがスーツ姿。
怒りの沸点がある一定の域を越えると二人称が「お前」から「てめえ」に変わる。
なんだかんだハルカのことが大事。
・リュウイチ
26
185
黒髪黒目。
ミスターポーカーフェイス。その上声に抑揚がない。基本的に見かけだけでなく中身も冷静沈着男。
特殊能力保持者。沈静。鈴の音を能力の媒介にしている。
それ以外にも格闘中々。銃の腕は一級品、それより腕がいいのがナイフ投擲。実はいたるところに刃物を仕込んでいる。
・サディ
36
175
多目族。目が四つあり、上二つと下二つの視力が異なる。厳密に言えば四つ全ての視力が異なるのだが、下と比べると上二つは眼鏡をかけなければならないくらいに悪い。
おしゃべり。
情報面担当、研究者……色々な肩書きを持つ。といっても体格はひょろひょろではなく実は良い方。また、戦闘に関しても生身はさておきわけの分からない武器や薬を持っていてなかなか戦える。
・テンマ
21
176
獣人。猫(モデルは三毛猫)
機動力が高く、ナイフ使いが得意。身軽なのはもちろんのこと、体術習得者。
・サコン
故人。
ハルカの祖父。強力な催眠能力保持者だった。目によってでも声によってでも能力を行使することができた。ハルカに催眠をかけるにあたっては子守唄に乗せ、かけ続けた。
世界が交わったときから組織に属し種族間を駆け回っていた。交渉人。ゆえに顔は広かった。
・フェイ
36
189
くすんで明るくはない金髪赤目。
人間と吸血鬼の混血。
人間:吸血鬼=4:6
気弱。猫背気味。そのせいでリュウイチより背が高いはずなのに低く見える。吸血鬼との混血なので戦闘能力は高い。
J班所属。
・ジュリアン
年齢詳細不明
197
褐色の肌。白い髪は編まれた紐でひとつに纏められていおり、緑の目。
J班責任者。
・レイジ父
年齢詳細不明(ただしかなりの年齢。しかし外見は人間で言う二十代)
215
黒髪赤目。
デザインと色に多少の違いあれど縦縞模様のスーツを愛用。耳に「ゴツい」ピアスが有り。
よく笑う(声をあげてという意味で)。永い時生きているもので、暇潰しを常に探している。息子のことは普通に気にかけているし普通に好き。
吸血鬼の中の「身分の高い人」。
真祖と呼ばれる吸血鬼。実は一族の長的な立場にある。他の吸血鬼を寄せ付けないほど強い。
【その他事柄補足】
・吸血鬼について
赤い目である。個人により微妙に濃さ色味が異なる。
外見の年齢を重ね難い。これもまた個体差はある。
日光を好まない。→活動時間は自然と主に日没頃からとなる。かと言って陽が出ている昼に出られないということはない。
睡眠はそれほど必要なくやろうと思えば何日も不眠で過ごすことは容易。
血を飲む。血以外に食事を摂る者は摂る。身体能力がとりあえずすごい。生身だけでは一番最強の種族であるかもしれない。
人間を吸血鬼とすることが出来る(素質にはよる)。
成り損ないについて。吸血鬼になることができずさせられず、人間でもなく吸血鬼でもない中途半端な存在。吸血衝動に襲われ、理性なく無差別に血を求める。渇きが満たされることはなく、その内死んでしまう。人間を吸血鬼にすることはできない。
ちなみに現在は人間を吸血鬼にすることは規制されている。
吸血鬼は大部分――例外を除き全て――陽の光届かない地下の街に住んでいる。その地下街の大部分を仕切っているのが吸血鬼。必要不可欠な血を大量入手するついでに裏で取引(商売)をしている。
・地下街
造り的には空があるべき頭上に屋根――地上の地面にあたる面――があるだけで地上と変わらない。当然陽の光届かず暗いので、一日中夜のような感じ。
治安は地上と異なりあまねく悪め。
ちなみにハルカとレイジの住居は地上。
・特殊能力保持者について
複数の世界が交わるという現象が起こったと同時に、生身であれば牙もなにも持たず圧倒的な弱者へと立場を転換余儀なくされた人間に生まれた不思議な力。力の強さには個人差あり。
つまり人間に限る。混血には現れない。
世界がまとまった、交わったという不可解な出来事を認識するために「神」と言い表すべき存在が肯定される結論が出た。
その神により与えられたと考えられている。
作中で出ているものに関しては「催眠」「地理把握」「沈静」
なお、催眠と沈静は限りなく近い面があるが詳しいことは省略。
混沌世界の事件簿~こんな世界の真ん中で、生きていくならあなたの近く~ 久浪 @007abc
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