第4話 食材の四性

 続いては、その食材が持っている4つの性質(正確には5つ)についてお話します。それは『ねつおんりょうかん(+へい)』になります。


 簡単に言ってしまえば、身体を温めて新陳代謝を活発にするか、冷やして鎮静化させ炎症を抑えるか、その違いになります。熱・温が身体を温め、涼・寒が身体の熱を抑えるのです。


身体を温める作用の強いものが熱性

身体をやんわり温めるのが温性

身体の熱をやんわり取るのが涼性

身体の熱を冷ます作用が強いのが寒性

そのどちらでもないのが平性

 となります。


 身体を温める食べ物で言えば、代表格は唐辛子ですね。辛さで身体を温め、新陳代謝が活発になります。属性は大熱です。


 身体の熱を抑える食材と言えば、代表格は冬瓜とうがんですかね。ただ、マンガにあるような「身体が冷えて凍えてしまう!」というほどではなく、あくまで余分な身体の熱を抑えてくれる程度の涼です。


 そして『へい』は、そのどちらでもなく、身体を平静に保つ役割があります。じゃがいもやお米などが、これに当てはまりますね。意外と重要な働きをしてくれます。それは後述。





 以前ですが、夏の暑い時期、私の友人があるカフェでカフェラテ(ホット)を飲んだその後、火照った身体の熱が冷めて汗が引いた、という事例があります。コーヒーは涼性の飲み物だからです。


 いずれにせよ、この四性を見極めて、その時の体調に合わせ食べるようにすれば、身体は中立を保ってくれます。その中立が大事なのです。


 四性はどの食材も持っています。それはその食材ごとに解説して行きますね。

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