冲方先生の原作を彷彿とさせる、エッジの効いた、キレの良いクランチ文体が、読んで心地よいです。ミリオポリス、三人娘(キャラは原作とは違う)主人公という原作を踏襲した設定ながら、民族融和通り、血の火曜日などの描写が、作者さんの独自の世界を作っています。ミドルティーンの微妙な心情の描写もうまいと感じました。★設定をしっかり書き込んであるので、原作のシュピーゲルシリーズ未読の方も楽しめると思います。