25話 福本勇魚という男
カミゴ条例により、カミゴ登録の重複(及び、同一神に限る)は認められている。
それは神が名を変えて各地に祀られているからだ。恵比須神は大國主と同一である。よって、福本勇魚の登録重複というのは至極当然であり、必然だった。
「それをもってしても、吉塚さんは福本の重複登録が怪しいと睨んだわけですね」
「うん。おかしいね。いや、ほんとぉにおかしいと」
確かに、親神がカミゴ登録にわざわざ顔を出すことは滅多にない。そもそも神は気まぐれなもので、己の利益しか興味がない。いちいち人間に肩入れすることもない。
だが、信仰なくして神は成り立たない。神は己の信仰心を強めるために人間を愛するのだ。
「福本くんにはもう一つの名前があった。横江亮吾って名前なんやけど、なんか心当たりあるかいな? こっちは八坂神社の大國主さまのカミゴとして登録されとうばってん、どうやろ?」
横江亮吾という名前には心当たりはない。だが、八坂神社の大國主なら清水原もよく知っている。
「じゃあ、福本勇魚=横江亮吾ってことですねぇ……ま、そのへんは黒崎のシノさんが知っとうやろ」
清水原はソファの背にもたれて笑った。
霧咲なら知っているだろう。もし、横江亮吾が黒崎での騒動を起こした黒幕なら、話は一気に噛み合っていく。黒崎の超能力騒ぎが大國主と横江なら、博多神隠しは恵比須と福本だ。
「なるほどね……あーもう、なんでこうなったかなぁ」
清水原はうだるように天井を仰いだ。
どうして玉城の言葉を無視してしまったのか、今さらながら悔やんでいる。だが、それを口にしたところで後の祭りだ。今は、玉城を取り戻すことを最優先に考えなくてはいけない。
清水原は溜息を吐きながら、頭を落とした。傍らに置いていた煙草の箱を掴む。
それを合図に、吉塚が膝に手を置いて立ち上がった。
「さて、と。できることは限られとうけんね。俺ができることはもうなか」
どこか投げやりな吉塚の言葉に、清水原はおもむろに頭を下げた。
「すいません、無茶言って。博多はそもそも恵比須さんの敷地だから、吉塚さんはあんまり動かんほうがいいのに」
博多カミゴ倶楽部の事務を請け負う吉塚である。
清水原は申し訳無さとありがたみを苦笑にした。
「いんや、なんのなんの。うっかり口が滑っても、恵比須さんは怒りゃーせん。それに、ウカちゃんを見つけてくれたけんね、そのお礼のつもりでもあるとよ。こういうのは持ちつ持たれつ、お互い様」
陽気に笑う吉塚。清水原は再度、頭を下げた。
「助かります」
「うん。じゃあ、頑張ってね。玉城さん、はよ見つかるといいねぇ……あ、」
何か思い当たったのか、素っ頓狂な声を出す。吉塚はたっぷりと含むような表情を見せた。
「うっかりついでにもう一個。玉城さんの本名は
うっかりにもほどがあるだろう、と清水原は呆れて笑った。
「へぇー、そうなん? 知らんかったよ」
知ってるけど、とは言わない。玉城には会う前から彼女の名前も住所も出身校も知っている。彼女は元々、菅原道真からの依頼で全部聞いていたから。
だが、そこまでを話すわけにはいかない。玉城が隠したがっているなら、隠しておきたい。それくらいの義理は持ち合わせている。
「これ、福本くんは知っとるけんね、注意しときー」
「えっ」
これについては知らなかった。
――あの
清水原の驚きに、吉塚はいたずらっぽく笑いながら手を振って出ていった。
誰もいない事務所は広くて寒々しい。清水原は煙草を一本取り出し、口にくわえた。火をつける。
「……玉城を見つける、か」
探しものは玉城の専門だ。その専門家がいないとなれば、露頭に迷うもので。
それに、清水原は玉城についていくつか思うことがあった。
――あいつは、探して欲しいんだろうな。
煙を浮かばせて、なんとなく感傷的に考える。
灰が足元に落ちた。息継ぎするように口を開き、煙を吐いて、彼は回り始めた思考をさらに回転させる。
亜弓の言う通り、玉城は十日恵比須神社にいるだろう。だが、手が足りない今は迂闊に手が出せない。
碓井の言う通り、弁天を頼るのも手だろう。しかし、それは弁天自身を危険にさらすこととなる。神には縄張りがあり、いざこざには干渉しないものだ。嫌がる彼女に無理は言えないし、聞いてくれないだろう。
では、大黒天はどうだ。
「あのおっさんもそろそろ働いてくれんとなぁ……」
それもこれも全部あの自称軍神が悪い。良くないものだ。人間の尺度で考えての「良くないもの」。
それを作り出したのは恵比須であり、大黒天だ。同一なのに別々になった。それは神のせいか人のせいか。
その「神」、あるいは「人」というのが、もしかしたら福本勇魚なのかもしれない。天狗と呼ばれる
冥府のカミゴとは、あるいは妖怪、あるいは神様、あるいは人。邪な思考を持った者が持つと言われる負の神通力。
一体どうして、なぜ、福本は恵比須の野望を叶えようとするのか。恵比須が勢力拡大を企てることに力を尽くすのか。そこまでの恩恵を受けているのか。そうすることで得られる彼の利益とはなんなのか。
「……分からん」
いくら考えても分かりようがない。清水原は煙草をガラスの灰皿に押し付けて、スマートフォンを出した。
と、丁度に霧咲から着信がくる。
「もしもし?」
《あら、ワンコールで出てくれるなんて珍しいじゃないの》
出るなりふてぶてしい言い方をしてくる。霧咲らしいと言えばらしいのだが。
「まーね。俺も今、切羽詰まっててさ。丁度、姉ちゃんに連絡しようと思っとったと」
《まぁ、やだ。私ったらモテるのね。つらいわねぇ、こんなにも頼りにされちゃあ》
いつにも増してウザい。清水原はもう一本、煙草を引っ張り出した。
《冗談はさておき。まずは要件を言うわね。福本勇魚についてと決戦日についてよ》
霧咲は冗談めかした声で真剣な話を始めた。ということは、霧咲の護りが施されているのかもしれない。通話中は彼女の力が有効なので、清水原はスマホをスピーカーに切り替えてテーブルに置いた。
「奇遇やね。俺も福本について話があってん」
《あら、それは奇遇だわね。ええと、福本勇魚が黒崎にも干渉しているみたいな?》
「大当たり」
鼻で笑うように言うと、霧咲も笑った。
《その福本勇魚なんだけれど、彼はどうやらスサノオともつながりがあったはずなのよね》
「はぁー、スサノオね……あのクソジジイか。懐かしすぎて涙が出そう」
《とてもそんな風には聴こえないわね。何度でも殺してやるみたいな空気ならビシバシ感じているわ》
――そりゃあ、まぁ。
《それで? 福本勇魚はあなたのところで暴れまわっているわけでしょ?》
「あぁ、暴れてるよ。知らない間に始めっからいやがった。姉ちゃん、そっちに横江亮吾っておる?」
《えぇ。いるわよ。何を隠そう、彼は祥ちゃんの先生なのよ》
その口ぶりからして、霧咲は横江亮吾が何者かすでに把握しているようだった。それなら、あえて確認するまでもない。
《ま、すべては日曜日に分かるわ。道真さまのお考えや企みなんかをそこでたっっっっぷりと聞かせてもらいましょ》
「そうやねぇ」
言いながら清水原は渇いた笑いを上げた。電話の向こうでは霧咲も笑っている。「あっはははー」と独特な笑い声が聴こえてくる。
《それはそうと、慎ちゃん。あなた、最初に道真さまから何を頼まれていたの?》
煙草に火をつける。清水原は「んー」と音を出しながら考えた。
「何を頼まれていたのか、っていう質問に辿り着いたってことは、道真さんがなんかいたらんこと言ったってことか」
《いたらんかはともかく。道真さまがこれはゲームだと言っていたのよ。それっきり、あとは日曜日に教えるって言うものだから、それならさっさと慎ちゃんに聞いたほうが早いじゃない》
「それはそーだ」
まったく、悠長に日を空けている場合じゃないだろうに。それとも、道真公には何か勝算があるのだろうか。
清水原はため息と煙を吐いた。
「つまり、神好みってのは神様の大好物だからさ、玉城は神様たちの景品なわけ。横取りゲームの。これを提案したのは、道真さんだよ」
《神好み、か……あらまぁ、それはそれは》
ここまで言えば、霧咲にもこの一大事が伝わっているだろう。
彼女は電話の向こうで細い溜息を吐いた。
《道真さまが日曜に決着をつけると言っていたわ。ようやくこのトンチンカンな事件ともおさらばよ。当日は天の石屋戸を開いて、天照様を拝みたいわね》
いつもの冗談か、本気で言っているのか。
だが、彼女の言う通り、そろそろのんびりと仕事をしたい。天照だろうが天神だろうが拝んで平穏を取り戻したい。
《――慎ちゃん》
しばらくして、霧咲が切り出した。
《あなた、玉城さんのことをちゃんと見つけてあげられるの?》
「ん? 当たり前やん。あいつは探してほしいやろうから」
あっけらかんと返す清水原。それに対し、霧咲は電話の向こうで《ふうん?》と含むように唸った。
「なに?」
《いえ、別に。怪しいなぁと思っただけよ。道真さまのご命令ならともかく、あなたってそんなに人情味のある男だったかしら?》
「阿呆か」
すかさず一蹴してやる。清水原は煙を吐きながら、鼻で笑った。
「貴重な従業員が連れていかれて、ムカついとうだけやし」
ふんぞり返って言うも、霧咲にはそこまで伝わっていない。《義理堅いわね》と、冷たくあしらわれた。
***
清水原はスマホを切ってすぐ事務所から出た。
大黒橋まで行き、いつもの橋下に降りていけば黒Tシャツのごわごわした剛毛の男がいた。
「よぉ、大黒さん」
軍神という文字に呼びかけると、ひげもじゃの大黒はぬったりと振り返った。
「おぉ、清水原」
「久しぶりやねぇ。なんしよーと?」
「見ての通り、釣りだよ釣り」
手作りの竿で川面に糸を垂らす大黒天。その様子を清水原はニットキャップの中から眺めた。
「魚は戻ってきたん?」
「戻ってこねぇな。弁天がどうにか呼び戻してくれてるみてぇだが、なんだか魚連中もこの川は危ないって感じてるんだろうよ。これも俺のせいかねぇ」
おどけるような口調だが、言葉はどうにも寂しい。
清水原は「うーん」と唸り、苦笑を漏らした。
「さぁ、どうかな。大黒さんのせいかもしれんし、恵比須さんのせいかもしれん。どっちかやろ」
「まぁな。大体は俺かあいつのどっちかだ」
陽から逃げるような陰の中で二人、ぼうっと佇んで川面を眺める。清水原は背伸びして、手持ち無沙汰のように肩を回した。
「……なんだ、清水原。この俺に話があるんじゃねーの」
怪訝に思ったのか、大黒天が話を切り出す。清水原はなおも「うーん」と唸った。
「大黒さん」
ひげもじゃの横にしゃがみこみ、清水原は声を低めて言った。視線は川面に落としたままで。
「あのさ、神通力って人によって能力が違うやん? それってさ、その人の望みが反映されとうとか、ある?」
「あるよ」
こちらの重さとは対象的に、大黒天の声は軽い。
「あるある。そんなの、大体がそうだし、むしろそれしかねぇよ。人間ってのは神様に願う生き物だからな。願ったことを叶えるのが神様だ」
「なるほど。じゃあ、俺もあの時、願ったのかねぇ。誰かを騙したいって」
「誰かをっつーか、お前は誰からも見つかりたくなかったからだろう? 見つけてほしくないからああなった。それだけのことさ」
大黒天は「何を今更」と呆れたように笑った。清水原は笑わない。
「それじゃあさ、玉城は見つけてほしいから、捜し物が得意になったわけよね?」
「だろうな」
「沙与里ちゃんは自分の存在を恵比須から消したかったから、消去になった」
「うん」
「じゃあ、福本は?」
「ん?」
突然の問いに、大黒天は動きを止める。そして、悩むように空を睨んだ。
「誰だ、そいつは。知らんぞ」
「恵比須さんとこのカミゴ。喰人だよ」
簡単な説明をしてやる。大黒天は未だ空を睨んだままで「あー、そう」と対して興味がないように答えた。
「喰人はなぁ、ちいと特殊だよなぁ。悪意の塊だぜ、あんなの。悪意を願わねぇとそうはならねぇ。そうさなぁ……世界征服くらいの企みがねぇと無理じゃないか?
人をやめてまで、世界を手に入れたいのだろうか。恵比須神を使って。
いや、むしろ恵比須神が福本をそそのかしたという線もあるのだが……いや、恵比須は神だ。福の神であり、国津神であり、どうあっても邪神にはなれない存在なのだ。
では、やはり福本の差金じゃないか。
「清水原、わりぃな」
思考の中にいると、突然に大黒天がしおらしく言った。
「何を急に」
「こうなったのも、俺と恵比須と喧嘩したからだろう。もともとは同じだったってのに、分裂しちまったからだろう。恵比須が人の世を束ねたいのは、今となっちゃ意地のようなもんなのさ」
寂しげに言う大黒天の目は真っ黒で、何もいない川面を空虚に見つめているだけだった。
***
翌日、黒崎。北星高校。
今日は全国的に土曜日で、午前補講があるだけの日。授業が終わって、私と鬼木は霧ねえの指示通り、荒江会長とともに敷島先輩を訪ねた。廊下を早足で歩き、昇降口へ駆け下りていく。そんな彼女に「敷島先輩」と、呼びかけようとしたのだが、それは会長に止められた。
「少し様子を見てみよう」
敷島先輩の後ろ姿を、彼は監視するようにじいっと目を離さない。それは鬼木も同様だった。
「ちょっとあたしのテレパシーも通じるか試させて」
物陰に隠れて尾行しながら鬼木が言う。
彼女はすぅっと息を吸い、目を閉じた。ゆっくりと開く。そして、口を動かさずに言葉を放った。
『止まれ』
命令にも似たその言葉に、思わず私と会長も動きを止める。当然、敷島先輩も足を止めた。
くるりと振り返る。青白い顔がこちらを見た。
「あ、どうも、敷島先輩」
鬼木が
「あんたにもう用はない」
「そんなつれないこと言わないでくださいよー」
腕を後ろで組んで、ゆるゆると近づく鬼木。それと同時に下がっていく敷島先輩。階段の踊り場で、二人は睨み合っていた。その中に荒江会長が割り込む。
「まぁまぁ、敷島。ここは穏便にいこう。なにも僕らは君を取って食おうなんて考えてないんやし、むしろ、君を助けたいって思ってるんだよ」
「はぁ? 何言ってるんですか、荒江先輩。そんなの、頼んでないんですけど」
ふてぶてしい態度で会長を睨む敷島先輩。彼女は眉を寄せて、踊り場にかけてある鏡を触った。瞬間、鏡がひび割れる。パキパキと軽い音を鳴らし、まるで薄氷のように脆く割れていく。
「落ち着けよ。一体、どうしてそんなに敵意を向けるんだ。敷島、誰かに脅されてるのか? だったら――」
会長の言葉が終わらないうちに、鏡の破片がこちらを向く。これはまずい。
私は鬼木の腕を掴み、会長の襟へとっさに手を伸ばした。同時に会長はすばやくブレザーを脱いで盾にしていた。
鏡の細かい破片が会長の頬をかすめるも、彼は怯むことなくブレザーを浮かせて鏡の進行を止める。
破片は反発し合う念動力によって、両方の力に耐えきれず、空中で止まった。防ぎきれなかった細かい粒だけが両者に降りかかる。
「……手荒なことはしちゃいかんやろ。器物損壊は校則違反。よっぽど焦っとるんやね、敷島」
鏡が刺さったブレザーをつかみ、破片を包むように丸める会長の声は穏やかだ。恐ろしいくらいに。
「君に命令する者はもうおらんはずやろ。なのに、どうして君は未だに反抗するのかな? 他に誰かがいるのかな?」
先ほどの攻撃があったのに怯まない会長。私は鬼木を守ることで精一杯だったので、ここはもう会長に任せることにする。
敷島先輩は目を泳がせた。私が前に詰め寄った時よりも忙しく、頬には冷や汗が流れている。
その時、階段下から怒鳴り声が聴こえた。
「敷島ぁーーーーーーっ!」
その怒号には全員が動きを止めた。
しかし、敷島先輩は顔を緩めていた。階段下へ飛び降りていく。
「待て!」
会長と私が同時に叫ぶ。しかし、敷島先輩は一目散に下へ降りていくと、脱兎のごとく逃げ出した。
「今のは辻井だ。これはもしかすると、まずい方向に向かってんのかも」
会長が言う。私たちは鏡をそのままに、階段を駆け下りて二人を追いかけた。
「どうしよう、テレパシーを送っても全然言うこと聞いてくれない!」
鬼木が泣きそうに言う。
「いくら止まれって言ってもダメなの!」
「ということは、あの二人は鬼木の支配を逃れたってわけだ。多分、そういうことなんだよ。まぁ、当てずっぽうなんだけど」
想像でものを言う割には確信ありげだ。しかし、その線が濃厚なのだろうと私も考えていた。
一階まで止まることなく駆け下りる。しかし、敷島先輩のスカートがひらりと翻ったのを最後に、二人は昇降口で
「え……」
並ぶ下駄箱の間を一つ一つ探しても、それらしき人物はいない。校庭にもいない。だだっ広い砂が敷き詰められた校庭の中心には、未だ残る机と椅子の爪痕だけ。深く刻まれたような穴があり、どうにもそこへ吸い込まれたかのように思えた。
私たちは立ち尽くした。一体、どうして人が一瞬のうちに消えるんだ。
「……
荒江会長が低い声で言う。
「瞬間移動って、超能力の?」
鬼木が訊く。会長は荒く呼吸しながら頷いた。
「でも、この場合は神通力なんだろうね。ってことは、他にもまだおるっちゃろ」
「他にも……その可能性はあるかもしれません」
会長の言う通り『超能力者』は敷島、辻井の他にもまだいる。町中に。
その時、背後から声がした。
「ご明答。さすがですね」
呆然と立ち尽くす私たちの後ろで、控えめに後ろで手を組んで立ち、にこにこと穏やかに笑う。その人は――
「横江先生……」
彼は細い目を持ち上げて、口を横へ伸ばした。
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