①の翌日

「先輩、私やっぱり徹底的に戦った方が良いと思うんです!」

俺が部室に入るなり、花恋が訴えかけてきた。可愛い後輩の頼みなわけだから、可能な限り応えたかった、けど、

「ごめん、俺もそうしたいのは山々だけど、さっき確認したらブロックされてたんだよね。普段の部活ではブロックされたらその時点で行動観察終了だし、今回も今のところはそれで良いかなとは思ってる。」

「そうですか、それにしてもブロックされるまで随分と時間あきましたね。」

ブロックされるまでの時間が平均と比べて長いとか短いとかが判断出来るくらいには普段の部活動でブロック慣れしてしまった花恋さんの将来が心配になってきました。

「まあ可能性としては、相手側もこちらの動きを監視してたのかもっていうのがあるね。何かあったらまた晒そうとか考えてたのかも。完全に俺の推測だけどね。」

「あとになって苛立ってきたから、とかそういう可能性もありますよね。もし先輩の推測通りだったら、もし私たちのやり取りを記録したネット小説とかが発表された場合また晒されそうですね。」

怖いことを言う花恋であった。

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行動研究部活動記 茅葺和尚 @totan_yane_1919

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