一心










心の隙よ 




握った瞳の 勝手な線引きの


戻りも 隣りも 曲がったの




歪んだ眼差しを 私 携えたのよ


望まぬ それさえも聞こえない侭


それが 十分な釣鐘になると 本気で眺めていたの




偏に 貴方 暗借りに 行方 侮りに


愚かだって 心を溶かして 宵の霧 酔うわけもなく




尚 只管に

抜け落ちた 宛行いなんてない


軋む瓦礫の

戻りも 独りも 笑える程の歪な声よ





歩いて同じ 音を視たの





ならば私よ


果て先の名を





その心の隙よ









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【詩集】音韻途上 風韻 @Fuin

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