第3話
学校生活①
その後、学校に着いた。時刻は8時15分、三階の南校舎二つ目の教室。俺の席は窓際ロッカーの手前、ではなくその反対側だ。これはこれで手洗いに行きやすいし下校時にもスムーズというものだ。内職もしやすい(授業中に他教科の課題を進めること。バレない。)。
念のためと持ってきた傘を傘たてにコトリと立てて、中へ入る。
「オハヨウ!我が同士よ!!!今日も相変わらず死んだ魚のような目をしているな!!それにしても昨日の寸劇のkyo…」
開口一番なんだこの失礼な輩は。おそらく多分俺はこんな奴知らないはずだ。まったく、しょうがないから座りながら窓の外でも眺めていよう。
「「お生憎様そちらは廊下側だ!!主人公的な立ち回りがお望みなら液晶の中で存分にお楽しみを願おうか!!」」
違和感があるのが気にくわないというなら英単語でも開けていよう。これでも受験生だ。
「「「きょ!!!う!!は!!ガフッ…」
うるさい。
この竹中というのは言葉のボールを投げ返すまで永遠と音量を上げるつもりらしい。
「なぁ。竹林よ、朝ぐらい大人しくできないものでしょうかね?」
短髪丸眼鏡に問いかける。
「どうせ授業が始まれば私は寝る!むしろ今がピークといって過分ないぞ柊よ!あと私の名前は竹原だ。」
少しも気にしない風情でニカッと笑う。竹原雫、女性だ。
ここまでの印象ではさぞ性別判断が難しかっただろう。そして俗に言うお腐れ人だ。
ね。関わりたくないね。
彼女との馴れ初めはさして特別なものではないが高校初週、互いの人格を探り探り関係を築いていく時期の中で少し。ほんの少し俺は話を合わせすぎたらしい。以来、腐れ縁のごとく今日までずるずる来ているといったご関係だ。こんなんでも気の休まる友人の一人だ。
「そうだな、竹元。確かに面白かった。特にあのキャラが最期に親指を立てながらマグマに沈んでいく姿は感動的だった。」
返り事、「わかるか、最近のネットではありきたりだーだの予定調和だの騒がれているがてんでわかってない!王道とはこれまで培ってきた先人達の研鑽の証だよ!格式なんだ!あと、私の名前は竹原だ。」
興奮気味のお相手方を一定のテンションに収めながらそれなりで返していく。そうこうしている内に始業のベルが鳴りそうだ。
話の切り上げを促し教科の準備を始める。確か、英語表現だったか。
授業が始まり先生が<倒置>についての説明を黒板にチョークで殴り書いていく。ふと前方左側斜め2つ目を見ると、事切れたいたいけな少女の姿。
流石に早くないか。
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後書きみたいなの。
わざわざこのような作品を見ていただきありがとうございます。なにぶん小説を書くのは初めてなので時系列、文法等至らない点多々ございますので修正に修正を重ねていく形になってしまいますが暖かく見守っていただけると幸いです。今作の主人公とヒロインの初めての出会いは脱線次第でそこそこ話数が後になってしまうかもしれません。それまでに登場人物の人格、口調等より鮮明にしていきたいですね。
LIFE 千堂 篝火 @sendo_kouka
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