祈り

目が覚めたら隣にきみはいなくて

乱れたタオルケットがぼくにまとわりついていた

昨日もそう

別れたときからずっと、そう


ぼくのことを見つめて

何も言わない

それでも

ぼくのことが本当に好きなんだね

きみの心はまる見えだ


普通に時が過ぎるなら

先にいなくなることは分かっていた


それでも想い続けてくれるだろうことも。


きみがゆっくりと眠れるように

ぼくは

今日もまた、まぶたを閉じる。

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時の巡りと祈り 安城 @kiilo

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