三字の語彙の部分(v3-0140~v3-0176)
v3-0140
فَعَلْ fääl 型で語頭と中間の字に動符を帯び、「و ― waw」の字が出現する語彙の章
تاب tap 皮膚の傷痕、棒痕。「ال اني تاب تاب اردي ol ani tap tap urdi」彼はそいつを滅多打ちにした。
ساب sab 取っ手、柄。湾刀の柄や取っ手。此の言葉は諺では此の様に用いる。
اغلان ایشي ایشي بلماس اغلاق منکزي ساب بلماس
oghlan ishi ish bolmas oghlaq müngzi sap bolmas
子供の事は事にせず、子羊の角は柄にせず。
ساب sap 次の番、順番。ある事を回答する時の順番。将棋で駒を指す順番を此の様に言う。「ال سوزکالي ساب بیرماس ol sözlängädi sap bärmäs」彼に話す番を与えない。将棋や其の他のことにも「سنك ساب کلدي säning sap käldi お前の番が来た」と言う。
شاب shap バン(擬音語)。「شاب شاب shap shap」パチパチ。「ال اني شاب شاب بینلدي ol ani shap shap boyunladi」彼は彼をパチパチ叩いた、即ちビンタをした。「ال قاغونغ شاب شاب ییدي ol qaghunugh shap shap yädi」彼はメロンをシャプシャプ食べた。桃の様に水気を含んだ果物を食べる時にも此の様の言う。これはアラビア語の「الشیب」と同じであり、物を食べた時に口や歯から発する音である。
v3-0141
قاب qap 皮袋。
قاب qap 殻、袋、器皿。あらゆる物の殻を「قاب qap」と言う。これはアラビア語の「الغرس」と同じである。この言葉の元来の意味は「馬の首を打つ」であり、あらゆる馬を屠る時に使ったことに由来する。
قاب qap 胎膜。母親の胎内で胎児が包まれる胎膜。子供が産まれた時に胎膜も一緒で出て来、これを福ある物と見做す。そして「قابلغ اغل qapligh oghul」と言う。
قاب qap (転義)近親。「ال منك برلا ایا قاب ال ol mäning birlä uya qap ol」彼は我と共に同胞だよ。
جات chat 井戸。オグズ語。
قات qat 果物。棘を帯びた樹上に生える果物。「 افلغو قاتي afilghu qati」山査子或いは枸杞。「سنجغان قاتي sinchighan qati」これを絞ってヨーグルトに加え、色付けする為に羊肉麺に掛ける。イェメク、キフチャーク、カーイ、タタール、チョムル等の部族の言語では、あらゆる樹上の果物のことを「قات qat」と言う。
v3-0142
ساج sach 平底鍋。
قاذ qadh 命を脅かす暴風雪。「قاذ بلدي qadh boldi 暴風雪が起きた」は、此れに由来する。この種の事は夏と冬に山の中で起こり、ゴビ高原では冬に起こる。此の言葉は詩歌では此の様に用いる。
کلدي اسن اسنیو
käldi äsin äsnäyü
قاذقا تکل اسنیو
qadhqa tünäl üsääyü
کردي بذن قسیو
kirdi bodhun qasnayu
قرا بلت ککرشور
qara bulit kökräshür
風が吹いた。その風は寒く冷たく、まるで吹雪の如し、人々はガタガタと震えに震え、黒雲が沸き上がり吹き荒んだ。
v3-0143
بار bar 有る。ある所に、ある物が有る事を表す言葉。もし「سندا یرماق بارمو sändä yarmaq barmu お前の所に銭は有るか?」と尋ねたら、別の人は「بار bar」と答える。これはアラビア語の「لیس」とテュルク語の「یوق yoq」の反義語である。
بار bar 「بار یکدا bar yigdä」肉厚の沙棗、飢えを満たせる棗。
تار tar 狭い、狭窄な。狭いあらゆる物。「تار اؤ tar äv」狭い家。他にも用いる。
تار tar 筏。数個の皮袋を空気で膨らませ、口を緊く結いて、其々を一緒に縛って、さながら水の上に浮かぶ露台の様に作り、その上に座って水を渡る。これは葦や柳でも作れる。ヤバークーとタタール語。
تار tar バターの残り、即ち油を精製した後に鍋底に残る沈殿物。
تار tär 手間賃、仕事に応じて与える銭。日雇いの事を「تارجي tärchi」と言うのは此れに由来する。
تار tär 汗。
v3-0144
جار char 「جار جرمق char charmaq」家族、眷属。
قار qar 雪。
باز baz 見知らぬ外国人。「یات باز یاذلدي yat baz yadhildi」見知らぬ者が立ち去った。
تاز taz 「تاز ات taz at」斑毛の馬。「تاز قوی taz qoy」角無しの羊。「تاز ییر taz yär」植物があまり生えない地、湿ったアルカリ土の地。此の言葉は諺では此の様に用いる。
تاز ات تفارجي بلماس
taz at tafarchi bolmas
斑毛の馬は荷運びにはならず。何故ならば、蹄が良くないからである。
قاز qaz 鵞鳥。
قاز qaz アフラスィヤーブの娘の名前、「قزوین qazwin カズヴィーン」城は彼女の創建である。此の言葉の元は「قاز ایني qaz oyni カズオイニ(遊び)」である。何故ならば、其の姫君が其処で遊んだからである。この為、一部のテュルク人は「قزوین qazwin」をテュルクの辺界の一つと見做した。「قم qum」城も辺界と見做される。何故ならば「قم qum」はテュルク語だからである。アフラスィヤーブの娘は何時も彼の地に住んで狩をした。ある人は「مرولشاهجان märwäsh shahijan メルワーシャッヒジャーン」城をテュルクの辺境城市と見做した。何故ならば、娘の父「تنکا الب ار tonga alp är」はアフラスィヤーブ自身だからである。アフラスィヤーブは「طمهورث tämhuräs」で三百年かけて「مرو märw」城を築城した。ある人は「ماوار النهر mawärä unnähr マーワラー・アンナフル」全てをテュルクの国と見做した。それは「ینکند yänkänd イェンケンド」より始まる。それらのもう一つの別名が「دز رویین diz ruyin 銅の都」であり、その堅固さを以て此の様に言われる。ここは「بخارا buhara」からとても近く、この地方でアフラスィヤーブの娘婿「سیاوش siyawush スィヤーウシュ」が殺された。祆教徒は毎年のとある日に其処にやって来て、「سیاوش siyawush」の死んだ場所で其の犠牲に号泣し、その墓所に血を塗る。この様な行いが彼らの風習となった。我々は「ماوارا النهر mawärä äunnähr」から「ینکند yänkänd」に至る東方の地方全体をテュルクの城市であると見做す。その証拠に、「سورقند sämärkänd セメルケンド」と呼ばれる城市は「سمزکند sämizkänd セミズケンド」、「شاش shash シャーシュ」と呼ばれる城市は「تشکند tashkänd タシュケンド」、同じく「اوزکند özkänd オズケンド」は「تنکند tünkänd トュンケンド」となる。これらの城市の名称の語尾にはテュルク語で「城市」の意味である「کند känd」が付け加えられて構成される。テュルク人が此れ等の城市を建築し、且つ其の名を付け、此れ等の名称は今でも使われている。ペルシャ人が此れ等の地方で増えた後、ペルシャ人の城市であるかの様な名称に変わった。現在、テュルクの国土の境界は「ابسکون abisgün 里海(カスピ海)」付近で区分され、ルーム国と「اوزخند özchänd オズチェント」から、秦の地にまで伸びる。その長さは五千ファルサーフ、幅は三千ファルサーフ、併せて八千ファルサーフである。
「قاز سؤي qaz suvi カズ河」は「ایلا ila イーラー河」に合流する大河の一つの名称である。此の様に呼ばれる由縁は、アフラスィヤーブの娘が其の川沿いに城市を建てた事である。この名称は彼女の名前から命名された。
v3-0146
قاز qaz あらゆる樹木の皮。此の言葉は諺では此の様に用いる。
قاذنك قاسنکا
qazing qasinga
樺は堅い(※原文のママ、本来は「樺を皮にする」の意味の筈)。
ここの「ز」は「س」に変わっている。何故ならば、「ز」の前の言葉の中に既に一部が有り、後ろの「ز」の位置が留まっていないからである。アラビア語でも「ز」が「س」に変わることがある。例えば「بوزي و بوصي لزق و لصق بزاق و بصاق」の様に。
باش bash 頭。
باش bash 傷、創傷。此の言葉は諺では此の様に用いる。
کني برر کیك نك کوزدا اذن باشي یوق
köni barir käyikning közindä adhin bashi yoq
まっすぐ行くガゼルの目の他に傷は無し。これは即ち、周囲を見ずに真っ直ぐ走るガゼルは、目以外には何処にも傷は無い。ここで言われていることは、決して目が傷ついている訳ではない。酷いと感じた時や、人々から非難を食らわされた人が此の諺を言う。
تاش tash 石。
تاش tash 外。「تاش تون tash ton」上着、外套。「تاش ییر tash yär」広い空き地、他所の土地。
v3-0147
ساش sash 性格が乱暴な、気性が激しい、馴れてない。「ساش ات sash at」馴らしてない馬。
قاش qash 眉。目の上の眉毛。
قاش qash これは透明な石であり、白もあれば黒もある。雷を避け、口の渇きを防ぎ、稲妻を避ける為、この種の白玉を指輪に嵌める。「قاش اکوز qash ögüz カーシュ河」はホータンの両側を流れる二筋の河。その一筋は「ارنك قاش اکوز ürüng qash ögüz ユルン・カーシュ河」と呼ばれ、透明な白玉が取れるので、河も此の様に命名された。もう一筋は「قرا قاش اکوز qara qash ögüz カラ・カーシュ河」と呼ばれ、透明な黒玉が取れる。世界中の他の地では此の様な玉は取れず、只此処のみで産する。
قاش qash 岸、岸辺。あらゆる物の辺、縁。「یار قاشي yar qash」崖岸。その他にも用いる。
باغ bagh 園、庭園。
باغ bagh くくり、柴などの類の物を束ねた物。「اتنك باغي otng qash」柴の束。
تاغ tagh 山。此の言葉は諺では此の様に用いる。
تاغ تاغقا قؤشماس کشي کشیکا قؤشور
tagh taghqa qavushmas kishi kishigä quvushur
山と山は出会えず、人と人は出会う。即ち二つの山の一つは、もう一つとはぶつからない。何故ならば、それらは一つの場所に固定されているからである。人たちは、どんなに長きに亘って会わずとも、会う事が出来る。この諺は、久しぶりに恋人に再会した人が言う。
v3-0148
داغ dagh 斑、記号。馬や其の他の家畜に打った印。ペルシャ人はテュルク人から此の言葉を借用している。これはペルシャ語とは見做せない、何故ならば、彼らはテュルク人の様な牧畜業を営まないからである。どうして此の様な言葉があるのだろうか?此の言葉をムスリムの辺境地区で聞いた。
داغ ذاغ dagh dhagh 「いいえ、違う」の意味の助詞。エールグー語。「ال اندغ داغ ال ol andaq dagh ol」彼は其の様に違うよ。後に、オグズ人はエールグー人から、「いいえ、違う」の意味の「ذاغ ال dhagh ol」を借用し、更に「تکل tägül」と言い改められた。何故ならば、オグズ人はエールグー人の近隣に居り、言葉が互いに入り混じっているのである。
ساغ sagh 理智、智慧。オグズ語。
ساغ sagh 気が利く、すばしっこい、知謀。オグズ語。「سندا ساغ یوق sändä sagh yoq」お前には知謀が無い、お前は気が利かない。
ساغ sagh 健康な、安全な。「یینك ساغمو yäning saghmu お体は健やかですか?」「ساغ سوق sagh suv」清き水。
ساغ sagh 「ساغ الك sagh älik」右手。これらの言葉は全てオグズ語である。テュルク人は知らない。
ساغ sagh はたき用の木枝。
ساغ sagh 「ساغ یاغ sagh yagh」バター。
ساغ sagh 清い、精白な。「ساغ کنکل sagh köngül」正直な、善良な、忠厚な。
v3-0149
ساؤ sav 諺。「ساؤدا مندغ کلر savda mundagh kälir」諺では此の様に来る。
ساؤ sav 故事、演義。
ساؤ sav 故事、童話。
ساؤ sav 手紙、書信。
ساؤ sav 話、語り。
ساؤ sav 消息、伝説。聖人の事を「ساؤجي savchi」と呼ぶのは此れに由来する。何故ならば、彼らは使者として、消息を伝えたり、故事を語るからである。「ساؤجي savchi」が使節として、親しい家々の間を来往して仲立ちとなる。「ساؤجي savchi」は、正に上で説明した通りである他、別のことも伝える。此の言葉は詩歌では此の様に用いる。
بلکا ارن سؤلرن الغل اکت
bilgä ärän savlarin alghil ögüt
اذکو سؤغ اذلسا اوزکا سنکار
ädhgü savigh ädhläsä özgä singr
賢者の話はお前の身に忠告となる。何故ならば、もし善い言葉が影響すれば、人々の心に滲み亘るからである。
v3-0150
شاؤ shav シャヴ。石鹸草に似た草。「اج uch ウチュ」では、其れで衣服を洗う。
قاؤ qav 火打石で点火する芯。
قاؤ qav 「تون قاؤ قوؤ بلدي ton qav quv boldi」衣服がキツキツになった。
لاؤ lav 封印に用いる蝋。
قاق qaq 干しメロン、干し桃、その他にも用いる。
قاق qaq 溜まった。「قاق سوؤ qaq suv」溜まった水。
باك bäg ベグ。
باك bäg 婦人の夫。何故ならば、家の中ではベグの様だから、此の様に言うのである。
تاك täg ~の如く、~に似た。比喩助詞。「ال اندغ تاك ol andagh täg」彼は其の様である。
جاك chäk 編物の布、イェメク人が其れを縫製して肩掛けのマントにする。
ناك näk 鰐、鮫。「ناك یلان näk yilan」龍。「ناك یلي näk yili」テュルク人の十二支の一つの名称。
我らが此の本を書いたのは(四百)六十九年「ناك یلي näk yili」であった。
v3-0151
بال bal 蜂蜜。スーワールとキフチャーク語。テュルク人は此れを「اري یاغي ari yaghi」と言う。此の言葉は詩歌では此の様に用いる。
بردي سنکا یاك ترو تتب بال
bardi sängä yäk turu tutup bal
برجن کذبن تلو یؤغا بلب قال
barchin kädhipän tälü yuvgha bolup qal
詩人は此の様に語る。魔鬼がお前を喜び迎え、お前に蜂蜜を捧げる(これは此の世の快楽を指す)。お前は彼の嘘を受け入れ、絹の衣を纏い、お前は其の謀から抜け出す術を知らず、何と愚かな事であろうか。
تال tal 柳。体つきがすらりとした人の嫋やかな物腰を柳に例えて「تال بوذلغ tal bodhluq」と言う。此の言葉は、すらりとした体つきで、嫋やかな物腰の乙女に用いる。
چال chal 雑色の、柄の有る。「چال قوی chal qoy」柄の有る羊。
سال sal 筏。「تار tar」という言葉も此の意味を含んでいる。
سال sal 上薬、釉薬。樹液から作る粘性の物。秦の食器や其の類の表面に塗った後、その上から花柄などを描く。
v3-0152
تام tam 垣、壁。
سام säm 「ام سام äm säm」療法。「سام säm」単独では用いず、対偶詞として用いる。
تان tan 涼風、柔風。朝晩に吹く涼やかな風。
قام qam シャマン。
خان han 汗、国王。テュルク人最大の国王。アフラスィヤーブの息子も「خان han」と称する。アフラスィヤーブ本人は「خاقان haqan 可汗」と称していた。この称号に関しては長い故事が有る。
سان san 数、額、基数詞。「قوی ساني نجا qoy sani nächä」羊の数は幾つ、羊は何匹。
قان qan 血。此の言葉は諺では此の様に用いる。
قانغ قان برلا یوماس
qanligh qan birlä yumas
血で血を洗えず。これは暴乱は協商によってのみ平息することを言う。
مان man 「مان قشلاغ man qishlagh マンキシュラク」オグズ人の地域の一地名。「مان کند mankänd マンケンド」カシュガル付近の一城市の地名、後に廃墟になった。
مان man 「مان یاشلغ قوی man yashligh qoy」満四歳の羊。羊以外には此の言葉は使わない。
v3-0153
字がイラートで終わる語彙
بای bay バイ、排城。「بای یغاج bay yighach バイ・イガッチュ」は、「کجا kucha」と「اج uch」の間で、「اج uch」寄りの所の地名。
تای tay 仔馬。此の言葉は詩歌では此の様に用いる。
تکر منك ساؤمي بلکالکا ای
tägür mäning savimi bilgälägä ay
تنر قلي اتتسا قسرق سني تای
tinar qali atatsa qisraq sini tay
我が話が賢者たちに届け、もし仔馬が大きく育てば、牝馬は休める。何故ならば、母馬に替って誰かの乗り料になるからである。
v3-0154
سای say 河谷、河原。
سای say 「سای یرق say yariq」魚鱗甲。
قای qay カーイ。テュルク部族の一つ。
本章中のミサッラル
یاب yap 「یاب یوب yap yup」企み、謀り事。「یاب یوب قلدي yap yup qildi」彼は企んだ。
یات yat 見知らぬ人、異国の、外国人。「یات کشي yat kishi」見知らぬ人、外国人。「یات باز یذل yat baz yadhil 外国人を追い出す」の語は此れに由来する。
یات yat 魔法。雨を降らせ風を吹かすために魔石を用いて行う巫術。
یاز yaz 夏。此の言葉は諺では此の様に用いる。
یازن قتغلنسا قیشن سؤنور
yazin qatighlansa qishin sävnür
夏苦しめば、冬安らかなり。
یاس yas 損失、弊害。「انك تلم یاسي تکدي aning tälim yasi tägdi」彼は大損を被った。
یاس yas 死亡、滅亡。「انك اغلي یاس بلدي aning oghli yas boldi」彼の息子は死亡した。
v3-0155
یاش yash 涙。「کوزم یاشي اقدي közüm yashi aqdi」我が眼は涙を流した。
یاش yash 青菜、野菜。「یاش ییدم yash yädim」我は青菜を食べた。
یاش yash 柔らかい、新鮮な。「یاش ات yash ät」柔らかい肉、新鮮な肉。
یاغ yagh 油、精製油。「ساغ یاغ sagh yagh」バター。オグズ人は贅肉の事を「یاغ yagh」と言う。
یاق yaq 「یاق یوق yaq yuq」碗に焦げ付いたもの。遠縁の親戚を「یاق یوق قدش yaq yuq qadash」と言うのは、遠縁と近親を碗に焦げ付いたものと同じと見做すからである。
یاك yäk 鬼、魔鬼。此の言葉は諺では此の様に用いる。
بلمش یاك بلماذك کشدا ییك
bilmish yäk bilmädhük kishidän yäg
知ってる鬼は知らない人よりも好い。この諺は知己の人を尊重し続けるべきことを勧めている。
یال yal 鬣、馬の鬣。全てのテュルク人は此の様に用いる。「ات یالي at yali」馬の鬣、鬣が生えている所。
یام yam 目の中に入った、或いは其の他の物に付いたゴミや汚物。
یان yan 骨盤の先端。骨盤のことも「یان yan」と言う。
本章中の別の一類
یای yay 春。此の言葉は諺では此の様に用いる。
کوز کلکي یاین بلکوك
küz käligi yayin bälgülüg
秋来たりなば、春の兆し。この諺は、物事の終わりは、始まりの兆しの様なものだと言っている。此の言葉は詩歌では此の様に用いる。
یای کرکنکا اننما
yay körkingä inanma
سؤلر ازا تینما
suvlar üzä tayanma
اسزلکك اننما
äsizlikig anunma
تلدا جقا اذکو سوز
tilda chiqar ädhgü söz
春に花々が咲き乱れる様を信ずるに及ばず、それに期待するに及ばず。水に頼るに及ばず、何故ならば、世上の食べ物を信じることも、春風の柔和さも、水に頼ることも同じだからである。悪事を為すには及ばず。如何なる時も人々が喜ぶよい言葉を聞けば宜しい。
v3-0157
規則:我々は此の一章と此の一章に類似したものを「マンクース」と呼んだ。何故ならば、此の一章の語彙には、軟音の「لن lin」が欠けており、言葉を書く時だけではなく、読む時も二字の語彙を変化させるからである。しかし其の字は、表記上は完全である。「手」を表す言葉は「قول qol」と書かれるのが形式上正しい。しかし、読む時には「و」の字が脱落する。「انك قلن الدي aning qolin aldi 彼の手が捕まった」と言う時、此の言葉は「奴隷」を表す「قل」と同じである。「風」を表す「ییل yäl」という言葉も此の様であり、読む時「ی」は脱落する。「انك یلي کوجلك aning yäli küchlük その風は強い」と言う時、此の言葉は「年」を表す「یل」と同じである。これはマンクースの章の名詞と動詞全ての規則である。
この事から判る様に、テュルク語とアラビア語は並行している。何故ならば、アラビア語の中、動詞に当たる「زان،یزین،کال،یکیل」等を命令形にして「زذ،کل」と言う時、「lin」が脱落するからである。テュルク語は広範なので、動詞や名詞の中の此の規則は同じように残っている。アラビア語の中で、此の様な状況を動詞にのみ出現し、名詞には現れない。この一点は覚えておこう。
v3-0158
فَعَلْ fääl 型で「ؤاؤ ― و」を帯びた語彙
جوت chüwüt 顔料。「قزل جوت qizil chüwüt」赤い顔料。「ال جوت al chüwüt」赤胴色の顔料。「کوك جوت kök chüwüt」青い顔料。「یشل جوت yashil chüwüt」緑の顔料。「سارغ جوت sarigh chüwüt」黄色い顔料。軟らかい音「ؤ」で「جؤت chüvüt」と呼んでもよい。「جوت chüwüt」という言葉は、あらゆる顔料に対して通用する。それらを区分する為に
此の言葉の前に色を表す言葉を付ける。
قوت quwut 「قغوت qaghut」とも言う。分娩時に妊婦の食事、炒めた米の上に油を掛けて食べる。
قوج qowuch 鬼魂に憑りつかれた人。この種の病人を治療する時、朝に酒を顔に掛けて頭を冷やしつつ、「قوج قوج qowuch qowuch」と唱える。芸香と沈香木で作った香を薫らせる。此の言葉は恐らく「قج قج qach qach 失せよ失せよ」に由来する。
کوج küwüch 「کوج یکون küwüch yügün」馬銜。
v3-0159
قوز qowuz 「قوج qowuch」に替えて此の言葉を使える。オグズ語。「ییل قوز بتکي yäl qowuz bitiki」憑りついた魔に対して念じる呪文。
قوز qowuz 飲み物に落ちた異物。「قوز سجك دن کتر qowuz süchikdän kätär」落ちたもんを飲物から取って。
کوز küwüz 毛布。毛を織って作った布団の類の物。
یوز yuwugh 洪水の時に山から流れて来る鵞鳥の卵程の大きさの玉石。別の書き方では「یؤز yuvugh」である。
سوق suvuq 薄い、流体の、液体の。あらゆる液状の物。薄めたヨーグルトや果汁の類の物にも此の言葉を使える。「سوق یغرت suvuq yughurt」水っぽいヨーグルト。「سوق قذرق suwuq qudhruq」騾馬の尾の様に硬い毛が疎らな長い尻尾。木や其の他の物にも此の言葉を用いる。キフチャーク語。
قوق qowuq 洞窟、穴。あらゆる空洞な物。別の書き方では「قؤق quvuq」である。
قوق qawuq 膀胱。別の書き方では「قؤق qavuq」である。
قوق qawuq 麸、米の籾殻。この名詞中の「و」は「ف」の位置に現れた。
کوك küwük 「کوك موش küwük mush」牡猫。
v3-0160
کوك küwük 麦わら。オグズ語。
تول towil 小鼓。狩の時、鷹のために叩く鼓。私は此の言葉はアラビア語から取ったのだと認識している。発音が近いので、「ط」を「ت」に置き換えたのかもしれない。アラビア語にも此の種の状況は有る。例えば「غلط،غلت」と「قطر،قتر」等である。これは「ثاپت」の語が「تبت」に替ったようなものである。しかし、この言葉はイスラム教域から最も遠い純粋なテュルク人の所で聞いた。
本章中「ی」が出現する語彙
قیر qayir 緩く柔らかい土地。テュルク語。オグズ人は砂地を「قیر qayir」と呼ぶ。
توش tawash 声、声音。別の形式は「تؤش tavish」である。
تیغ tayigh 滑る。「تیغ ییر tayigh yär」滑り易い土地。
تیغ tuyagh 蹄。家畜の蹄。「ات تیغي at tuyaghi」馬蹄。
قیغ qoyugh 濃い、濃厚な。「قیغ نانك qoyugh näng」濃い物。「قیغ سجك qoyugh süchik」濃い米酒、濃い飲料。
v3-0161
قیغ qayigh カイグ。オグズ人の一部族の名称。
قیغ quyugh 井戸。別の形式は「قذغ qudhugh」である。
قغ qayigh 「قغ ییر qayigh yär」道から外れた辺鄙な場所。その他にも用いる。
بیق bayiq 真の。「بیق سوز bayiq söz」真の話。オグズ語。
تیق tayuq 鋭敏な、抜け目のない。「تیق ار tayuq är」鋭敏な人、抜け目のない人。
تیق tayaq 棍棒、杖。「کذاکو تیق بیردي küdhägü tayaq bärdi」新郎は杖を与えた。即ち、新郎は新婦に侍女或いは奴隷を与えた。新婦は彼らを頼って下馬し、これは富裕者の一種の習慣で、侍女或いは奴隷を新婦の財産にする。此の言葉は諺では此の様に用いる。
تیق بلا تیماس تنق سوزن بتماس
tayaq bilä taymas tanuq sözün pütmäs
杖は倒れず、証人の言葉は翻らず。即ち、杖を持った人は滑りやす場所でも滑らず、証人の話は経過を証明することによって物事を明らかに出来る。
تیق tuyuq 曇った。「تیق کشي tuyuq kishi」顔を曇らせた人、陰鬱な人。「تیق کون tuyuq kün」曇った日。「تیق قبغ tuyuq qapugh」閉まった門。
v3-0162
قیق qayaq 乳の膜。詩歌では此の様に用いる。
سذرمش الغن قیاق
sädhrämish olghun qonaq
سرممش سوتن قیاق
sarmamish süttän qayaq
米を炊いたが未だ膨らまない、乳の膜は既に漉き、食べる為にそれらを一緒に煮た。
قیق qiyiq 執拗である、約束を守らない。「قیق کشي qiyiq kishi」執拗な人、約束を違える人。
قیق qiyiq 斜め。あらゆる斜めの物。例えば、斜めに削った筆の先等。
میق mayaq 糞、駱駝糞。此の言葉は嘗ては駱駝糞のみに用いていたが、後の「قوی میقي qoy mayaqi 羊糞」は此れに由来する。ただ馬糞だけは「یندق yundaq」と言う。此の言葉は諺では此の様に用いる。
تؤی بدك ارسا میقي بدك ارماس
tävä bädük ärsä mayaqi bädük ärmäs
駱駝が大きくても、糞は大きからず。この諺は、大人物の下僕が思い上がって尊大になっていることを指している。要するに「大きいのはお前ではなく、お前の主である」。
v3-0163
کیك käyik ガゼル、野生。元来は様々な物を指していた。此の言葉は食用に出来るガゼル、牡鹿、山羊等の動物に用いる。「کیك کشي käyik kishi」野人。「کيك سکت käyik sögüt」野柳。飼育されていない、あらゆる野生のものを「کیك käyik」と呼ぶ。
کیك käyük フェルトで作った雨具。「ز」を「ی」に読み替えた。
کیك köyük 焼け焦げた。「کيك نانك köyük näng」焼け焦げた物。
میل mayil 「میل یمش mayil yämish」熟れ切った果物。桃、メロン等のものが熟れ過ぎたら此の様に言う。
قیم qiyim 驚き、慄き。敵がやって来て人々が恐怖や憂慮に捉われる事。「قرقنج قیم بلدي qorqunch qiyim boldi」恐れに狼狽えた。
کیم kiyim 「ال کیم کیم کون کجردي ol kiyim kiyim kün kächürdi」彼はまずまずの日を過ごした。
v3-0164
بین boyin 首。人や其の他のものの首。湾刀の柄のことを「قلج بیني qilich boyni」と言う。匕首の柄のことは「بجاك یني pichäk boyni」と言う。
بین boyun 人民、人口。「ز」を「ی」に読み替えた。
تین tuyin ケチ。「تین ار tuyin är」ケチな人。
تین toyin 僧侶、和尚。イスラムに帰依しない人々の首領、此れは我々のイマームやムフティ―と同じである。和尚は如何なる時も仏像の前で、書を読み、異教徒たちの判決を読み上げる。神に、我らが彼ら異教徒より害を受けざらんことを願う。此の言葉は諺では此の様に用いる。
بیز تین بشي اغریسا قمغ تین بشي غریماس
bir toyin boshi aghrisa qamugh toyin boshi aghrimas
一人の坊主が頭を痛めても、全ての坊主の頭は痛まず。この諺は、友人同士で一緒に食べている所で、その中の一人が調子が悪くなって食事を避けても、他の人に食事を勧めることを指して言っている。
本章中の語末がイラートで終わる語彙
قیا qaya 絶壁。
قیا qiya 衝気音のある語彙、或いは「غ」や「ق」を含む語彙で、「小」を表す語尾である。「اغلقیا oghulqiya」我が子倅。「قیزقیا qizqiya」我が子娘。
v3-0165
کیا küyä 木食い虫。フェルトや其の他類似の物を食う木食い虫。
کیا kiyä 「ك ― k」や「گ ― g」が軟化、或いは弱読の語彙で、「小」を表す語尾である。「ارکیا ärkiyä」小人。「ییرکیا yärkiyä」小さな場所。
ینا yana また、再び。重複を表す助詞。「ینا کلدم yana käldim」また来ました。
本章中の別の一類
ییا yaya 股、大腿、人にのみ用いる。此の種の名詞は読音上、文字を短縮できない、何故ならば、間に動符を帯びているからである。しかし、静符を帯びた語彙は短縮できる。
ムザーレットの語彙の篇は完。
v3-0166
字が増えた語彙の篇
فعِلْ fail 型の語彙の章
تادن tadun 二歳の牡の子牛、一歳の子牛。
توذن todhun 水の管理人、民衆に水を分配する人。
تیذین tidhin 時間を表示する言葉。「بو تیذین کلدي bu tidhin käldi」この時が来た。
فَعلْ fäal 型の語彙の章
بیات bayat バヤート。偉大なる神の名。エールグー語。
بیات bayat バヤート。オグズの一部族の名称。
قیار qayar よだれ、涎。家畜と奴隷を罵る時の言葉。「بو قیاري bu quyari」この涎。これは「سوؤ قیدي suv quydi」中の「قیدي quydi」に由来し、「水を注ぐ」及び「類似したこと」を表す。
v3-0167
قیاس qayas カヤース。トフシーとチギル地区の城市の名称。三つの堡塁がこの名で命名されている。第一は「سابلغ قیاس sapligh qayas サプリグ・カヤース」、第二は「ارنك قیاس ürüng qayas ユルング・カヤース」、第三は「قرا قیاس qara qayas カラ・カヤース」。
قیاش quyash 太陽、酷熱、太陽の熱力。
ایاغ ayagh 綽名、別号。詩歌の中では此の様に用いる。
قذغل منکا قیلق
qodhghil manga aqiliq
بلسن منکا ایاغا
bolsun manga ayagha
اذغل مني تقشقا
idhghil mäni toqishqa
یؤکل منکا الاغا
yüvghil manga ulagha
お前に請う、我の願いを聞き給え。我を一人の勇士と為し、この様にして我に勇士の名を残すであろう。お前は我を戦場に送り、戦場で乗る一頭の馬を援助してくれたまえ。
v3-0168
میان muyan 善行、功徳。「میانلق muyanliq」旅人が水を飲むために建てられた水飲み場、水房。
فَعْلی fä'la 型の各種動符を帯びた語彙の章
بوجي buwchi 「بوجي قبز buwuchi qobuz」銅鑼声の竪琴。これはコブズの一種である。
قیدا qayda どこ?「قیدا سن qayda sän」どこだお前は?もし「ن」に替えた「قندا qanda」も同じである。「قیودا qayuda」とも言う。
v3-0169
کیدا köydä 坩堝。金と銀を溶かした坩堝。
قیقا quyqa 焦げた毛髪、生の皮。此の言葉は元来鞣してない皮を指していたが、時には鞣し皮も指す。「ال قویغ قیقالادي ol quyugh quyqalandi」彼は羊を火で焦がした。
قیما qiyma 切って細かくした。「قیما اکرا kiyma ügrä」細かく切った湯麺。その麺は雀の舌の様に切り落とされている。
قیما quyma 鍋貼餅。捏ねた生地を熱した鍋に張り付けて焼き、上から砂糖を塗して食す。鍛造ではなく、鋳造方式で制作した燭台や鉄錘のことも「قیما quyma」と呼ぶ。
فَعالُو fäalu 型の各種動符を帯びた語彙の章
تیاغو tayaghu 石ころと土くれ。
تریغا torigha ひばり。
سیاغو suyaghu 蹴爪。雄鶏の蹴爪。
بتیکو bitigü テュルク人及び其の他の人が使う墨壺。
کلیکا köligä 濃い影。
قلیما qalima 楼閣、櫓。
v3-0170
اکاما ikämä イケメ。竪琴の類の一種の弦楽器。
کشیکا köshigä 疎らな影、疏影。
本章中のミサッラル
یریغا yorigha 馬を走らせる。「یریغا ات yorigha at」走らせた馬。
یلیکو yüligü 頭を剃る剃刀。オグズ人は此の言葉を知らない。オグズ人は剃刀の事を「کرای käläy」と呼ぶ。
ایاکو äyägü 肋骨。動物の肋骨。
فَعْلانْ fä'lan 型の語彙の章
تیغان tayghan 猟犬。諺では此の様に用いる。
تیغان یکرکن تیلکو سؤماس tayghan yügrüg tilkü sävmas
狩犬を走らせれば狐は喜ばず。即ち、狐は猟犬が走ることが面白くない。この諺は互いに嫉妬し合う両名を指して言う。
کیکان käykän ケイケン。カヤースからイリ渓谷に注ぐ二本の河の名称、その一つが「کجك کیکان kichik käykän キチク・ケイケン」で、これは小さい。もう一つは「الغ کیکان ulugh käykän ウルグ・ケイケン」で、これは大きい。
v3-0171
فَیْعَلْ fäy'äl 型の各種動符を帯びた語彙の章
قیمج qiymach 「قیمج برك qiymach börk」白色の毛織で作った帽子。これはチギル人が被る。
بینق baynaq 堆肥。オグズ語。
بینق boynaq 山麓。
بینق boynaq 独蜥蜴。
قیغق qayghiq 小舟、平底の小舟。
میغق mayghuq 内股の人、走るのが速くない動物。
کیلك käylig 猿。驚くか、或いは野生の動物のように脇目も振らずに走る人の事を猿に例えて「کیلك کشي käylig kishi」と言う。
بیمل boymal 「بیمل ات boymal at」首に白い毛のある馬。この様な羊や其の他動物にも言う。
بیرم bäyräm 祭日。オグズ語。私が思うに、此の言葉は人々が喜ぶ意味の「بذرم bädhräm」から派生したのであろう。祭日、歓楽の日々。イスラム以前には此の様な祭日が無かったので、この言葉は無かった。全てのテュルク人が知っていることである。彼らは夫々の言葉に基づいて「ذ」を「ی」に替えた。
v3-0172
جیدم chaydam 布団の中に当てたり、雨具に縫い付ける薄いフェルト。
سیرم sayram サイラム。またの名を「اسبیجاب ispijab イスピージャーブ」の「بیظء bäyzä ベイゼー」城と言う。「سریم saryam サリヤム」とも言う。
سیرم sayram 「سیرم سوؤ sayram suv」浅い水、踝を超えない程度の深さの水。
فَعالِلْ fäalil 型の各種動符を帯びた語彙の章
بقایق baqayaq 各種偶蹄類の蹄、或いは偶蹄の片方。
بقایق baqayaq 馬の蹄。
v3-0173
تقیمق taqimaq 棒、横槌。洗濯婦が使う棒、洗濯棒。
قیاجق qayachuq 山上に生える香味を帯びた植物。私はサフランではないかと疑っている。
本章中のミサッラル
مندي mündi 騎る。「ار اتن یبیتق مندي är atin yapitaq mündi」人が裸馬に乗った。
v3-0174
五字の語彙の篇
فَعَلْعَلْ fääl'äl 型の各種動符を帯びた語彙の章
قیرلغ qayirligh 「قیرلغ ییر qayirligh yär」緩くて柔らかい土地。
قیسلغ quyasligh クヤース人。「قیسلغ ار quyasligh är」クヤース人、クヤース城の人。
تیغلغ tuyaghligh 蹄の有る。「تیغلغ یلقي tuyaghligh yilqi」蹄のある動物、有蹄類。
قیغلغ qoyughlugh 濃度。液体の物の濃さ。
中間の字に静符を帯びた語彙
سندواج sanduwach 百霊鳥、ハマヒバリ、タヒバリ。詩歌では此の様に用いる。
سندا قجر سندلاج
sändä qachar sundilach
مندا تنر قغلاج
mändä tinar qarghilach
تتلغ اتر سندواج
tatligh ötär sanduwach
ارکك تشي اجرشور
ärkäk tishi uchrashur
此の様に夏と冬を描いて言う。夏は冬に言う、小鳥はお前の所から逃げ、ツバメは私の所で喜び、百霊鳥は鳴き、雄と雌は共に舞う。
v3-0175
بلغیق bulghayuq 汚れた、汚い、泥。「بلغیق سوؤ bulghayuq」汚い水。
سرقیق sarqayiq 反芻動物の一番目の胃。此の言葉は「ن」で発音することもある。アラビア語の中の「میزاب،منزاب؛میشار،منشار」と同じである。
قدوجق qudruchaq 尾骶骨。
v3-0176
本章中の別の一類
بیبیق baybayuq 喜んでいる様に聞こえる鳴き声の鳥。木の枝にぶら下がった揺り籠の様な巣を作る。
本章中の六字の語彙
بیندرق boyunduruq 牛の軛。これは木製であり、二頭の牛の首に架ける。
مینجلق muyanchiliq 喧嘩の仲裁、調停。二人の間を仲裁する。「سن مینجلق قل sän muyanchiliq qil」お前が我らを仲立ちしてくれ。此の言葉の起源は「功徳を以て善行す」の意味の「میان muyan」である。
マンクースの編の名詞は完。
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