サァッリムを帯びた名詞の部(v1-0439~0476)
v1-439
末尾に母音を付けたサァッリムの語彙
فعلی fä'la ,فعلو fä'lu ,فعلي fä'li 型で中間の字に動符が無い語彙の章
توربي turbi 追随者。
کربا körpä 「کربا اوت körpä ot」夏草。「کربا یمش körpä yämish」再び熟れた果物。夏に生まれた子供は「کربا اغل körpä oghul」と呼ぶ。同じく、出生が遅めの仔羊、仔山羊、仔牛も「کربل körpä」を加えて呼ぶ。
کربي kirpi ハリネズミ。ヤマアラシのことも「اقلغ کربي oqlugh kirpi」と言う。
جتبا chatpa 郷長が溝堀りや土手の修築に参加しなかった人から徴収する賦税。チギル語。
کنبا känpä 羌活。とある草の名称。ケンチェーク語。
برتو bärtu 短い羽織。
برتا burta 金箔。
v1-440
تختو tahtu 未だ練っていない生糸。
سکتي sökti 麸皮。バルスカン語。
سقتو soqtu 腸詰の一種。肝と肉、調味料を混ぜ合わせて腸に詰めて、後に好く煮てから食べる。
قفتو qiftu 剃刀。チギル語。
کرتو kirtü 誓言。
کرتو kirtü 信じられる、間違いない。死去した人に対して「ال کرتو ییردا ال ol kirtü yärdä ol」と言う。「彼は本当に天国へ行った」という意味である。そこから、また「ال تنکریکا کرتندي ol tängrigä kirtindi 彼は神に誓いした」とも言う。
برجا barcha 全て、一切、全部。「برجا کلدي لار barcha käldilär」彼らは皆来た。この言葉は諺ではこの様である。
قلدجي قا منك یغاق پرجا بلا ایرق تیاق
qoldachiqa ming yaghaq barcha bilä ayruq tayaq
乞食に千の胡桃を全てやったら、一緒に杖もやらなけりゃ。乞食に千の胡桃もあげるのは私の義務、同時に全てを面倒見、更に彼に杖をあげた。
ترجي tärchi 日雇い。
تنجو tunchu 一口(の食べ物)。
جمجا chömchä 勺、匙。オグズ語。
جنجو jinchü 真珠。オグズ語とキフチャーク語。この言葉の語頭の「ج」は、「ی」から交替した。
v1-441
جنجو chanchu 面の生地を伸ばす棒。製麺の道具。
سنجو sinchu やや厚めのナン。
شنجو shänchü シェンチュー。チンへ行く道の途上にある城市。この言葉は「ش」の母音を伸ばして「شانجو shänchü シェーンチュー」とも読み、なお正確である。
قامجي qamchi 鞭。「قلج قمجي qilich qamchi」湾刀と鞭を帯びる。
قمجي qamchi 馬、牛、駱駝の鞭、陰茎。この言葉は多く表示される。「ات قمجي at qamchisi」馬鞭。
کؤجي kävchi ケヴチ。カシュガルから回鶻地域一帯で食料の量を量る一種の升。一ケヴチは十リティルに相当する。※1ritil=306g
کمجو kömchi 埋蔵物、宝物、埋蔵或いは蓄積された財貨。「تؤغاج کمجوسي tavghach kömchüsi」タヴガチュの宝庫、古代のお宝。
منجو manchu 手間賃。職人に与える手間賃。その他の手間賃については言わない。
بکدا bögdä 匕首、短剣。
بلدو baldu 斧。
تمدو tamdu 烈火、火炎。つけ木。この言葉は「تمدق tamduq」とも言う。
جکدي chökdi 「جکدي الخسا chökdi uluhsa」もみあげ。
v1-442
سمدا samda 皮製のサンダル。チギル語。
سندو sindu 剃刀。オグズ語。
قمدا qamdu 長さ四ゲズ、幅一指尺ほどの広さの布。上には回鶻国王の印が捺され、交易の際は貨幣として使われる。もし布が古くなったら、七年毎に洗って、再び印を捺す。※1gäz=0.71m
قندا qandu 「どこ?」を表す疑問代名詞。「قندا اردبنك qanda ärding 君は何処にいた?」。この言葉は「قیذا qayda」が元である。この中の「ن」の字は、「ی」から交替した。更に「قیدا qayda」という言葉は、「قیودا qayuda」から来ている。
قمدو qardu 厳寒の日に河の水面に表れる小さな流氷。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
قردوني ینجو سقتمانك
qarduni yinchu saqinmang
تزغوني منجو سزنمانك
tuzghuni manchu säzinmäng
بلمادق نانك کا سؤنمانك
bulmaduq mängä sävinmäng
نلکالار اني ییرار
bilgälär ani yärär
水面に漂う氷粒を真珠と思う勿れ。人から贈られた食べ物を報酬と見做す勿れ。未だ見つかって無い者で喜ぶ勿れ。賢明な人はこの様なことを喜ばず。
v1-443
کندو kändü 自ら、自己。「ال کندو ایدي ol kändü aydi」彼自ら話した。
کندي kündi 卑しい、下賤な。オグズ語。「ال کندي کشي ال ol kündi kishi ol」奴は賤しい人だぞ。句末の「ال ol」は、語気を強調する助詞である。
مندا munda ここに。「ال مندا ال ol munda ol」彼はここだぞ。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
امکك سزن ترغو یوق مندا تمو
ämgäksizin turgu yoq munda tamu
اذکولکك کرمذب اژن جقار
ädhülüg körmäzip adhun chiqar
苦しみを経ずして此の世を生きること能わず。また幸享けること間に合わずば、命は終わる。
v1-444
مندا mändä 私の所。
مندو mandu テュルク人の酢の一種の名称。その制作法は、葡萄の搾り汁を甕に入れて発酵させ、後に酒を加えて一昼夜寝かせて出来る。これは最高の酢である。
بغرا bughra 牡駱駝。「بغراخان bughra han ボグラ・ハーン」の名も此処から来ている。
بکري bükri 駱駝の背。あらゆる凸状のもの。
تترو tätrü 逆さの、反対の。様々な物の反面。
تغرو tughru 刀の柄を刀身に固定する為の鉄製の留め釘。
تکرا tägrä 周り。「قذغ تکرسي qudhugh tägräsi」井戸周り。
جبرا chupra 古い衣。
جغري chaghri 兎鷹、小さな隼。「جغري بك chagri bäg」チャグリー・ベグ。
جغري chighri 「کوك جغریسي kök chifhrisi」蒼穹、蒼天。
v1-445
جغري chighri 水車。絹糸を紡ぐ糸車、及び類似の回る輪などのものを此の様に言う。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
جغرري الب ارقن منب ارقر یتار
chaghri alip arqun münüp arqar yätär
اقلر کیك تیغن اذب تلکو تتار
avlar käyik tayghan tilkü tutar
※本来は「جغري chaghri」の所にあるべきもの。原文のママ。
兎鷹を帯び、駿馬に乗り、アルガリを追い、長耳細腰の猟犬を使ってガゼルや狐を狩る。
سغري saghri あらゆる物の皮や表面。これにより地面や地表のことを「ییر سغریسي yär saghrisi 」と言う。また「کشي سغریسي یوز kishi saghurisi yüz 人の皮は顔」とも言う。人の顔は常に寒さ熱さを受ける為、顔の皮膚は堅く厚くなる。
v1-446
سغرا sighra 二つの山の間の道と谷間。オグズ語。
سؤري süvri 矛、塔、鉄の串などの尖がった物。
سقرو suqru 「اؤکا سقري کردم ävgä suquri kirdim」我は勝手に家に入った。
کسري küsri 肋骨。
کؤرا küvrä 死んだ獣、既に腸が無く、干からびた肉が骨身付いてるだけの骸。
ککرا käkrä ニガヨモギ。駱駝等が食む苦みにある草。
بنري banzi 葡萄を摘んだ後、未だ棚の上に残っている葡萄。ケンチェーク語。
سنزي sunzi 虱の類が跳ねまわる物。「虱」そのものと思えり。
جؤژو chovzu 山上に生える樹木。幹、枝、果実は共に赤い。実は酸っぱく、それを以て乙女の指を比喩する。
کنزي känzi ハンカチ。チンの絹布で、赤、黄、緑など様々な色がある。
بخسي buhsi とある食品の名称。製法は此の様である。小麦粉を煮て、アーモンドの上にかけ、麸や蜂蜜、牛乳などを混ぜて注いで発酵させる。出来上がると、麦粉は食べられ、液は飲める。
تخسي tohsi トフシー。クヤースに住むテュルク部族。「تخسي جکل tohsi chigil トフシー・チギル」とも言う。
تؤسي tävsi ナプキン、テーブルクロス。
v1-447
تمسا tümsä 講壇、演説台。エールグー語。これは純粋なテュルク語ではない。
خفسي hafsi 箱、小箱。
تتشي tutushi 連なる、繋がる。「انك ییري منك ییکا تتشي ال aning yäri mäning yärgä tutshi ol」彼の土地と我の土地は続いているよ。この言葉の中の「ش」と「ج」は共に通用されているので、いつくかの方言では「تتجي tutchi」とか「تتاشي tutashi」とも言う。「من سنکا تتسي بریمن män sanga tutashi barirmän」我はお前の所に、しょっちゅう行くよ。
جخشو chahshu 眼病を治す薬草。この言葉は純粋なテュルク語ではない。
قرشي qarshi 王宮、皇宮。
قرشي qarshi 反面。「تون کونك قرشیسي ال tün küning qarshisi ol」夜は昼の逆さだよ。
قرشي qarshi 二人のベグの間の対立。「ال بك انك برلا قرشي ال ol bäg aning birlä qarshi ol」そのベグは彼と張り合っているよ。
قؤشي qavshi 眉。「قؤشي قاش qavshi qash」繋がった眉。
بتقا patgha 皮帽子を作るために皮やフェルトを裁断する作業机。
تزغو tuzgha 旅に出る親戚や知人に贈る食べ物。差し入れ。
تمغا tamgha 印。可汗及びその他の人の印。
تمغا tamgha 支流。海洋や湖沼、大河に注ぐ支流。船、舟、筏などが停泊する所も、此の様に言う。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
تمغا سؤي تشرا جقب تاغغ اتار
tamgha suvi tashra chiqip ötär
ارتج لري تکرا انب تزکن یتار
artughlari tägrä ünüp tizgin yätär
支流の水が溢れ、山間を貫いて流れる。その両側には成り行きを止めるかのように杜松が生えていた。
v1-448
جفغا chafgha 急使が途中で乗り換える為の駅馬。ある駅に到着すると、即、別の馬に乗り替えて走り去る。
جفغا chafgha 先達、案内人。キフチャークとオグズ語。この言葉は諺ではこの様である。
قلن قلان جفغاسز بلماس
qalin qulan chufghasiz balmas
群れの馬は先達の馬が無ければ行かず。この諺は人を導く人に勧める。他人を率いるべき時は必ずそのようにしろと。
سرغو sorghu 瀉血器。
v1-449
سلغا salghu 「سلغا ات salghu at」屈強な馬。
قبغا qapgha 大門。
قذغو qadhghu 憂い。
قدغو qadghu 蠅。
قرغا qargha 烏。この言葉は諺ではこの様である。
قرغا قریسن کم بلیر کشي الاسن کم تبار
qargha qarisin kim bilir kishi alasin kim tapar
烏の老いを誰が知ろう、人の邪を誰が見つけよう。誰が烏の老いを見分けることが出来ようか?誰が人の悪意を見抜けようか?この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
قرغا قلي بلسا منکن ال بز سقار
qargha qali bilsä mungin ol buz soqar
اؤجي یشب تزق تبا منککا یقاز
avchi yaship tuzaq taba mänggä yaqar
烏は飢えた時には氷をも啄む。もし潜んだ狩人に気付かなければ、啄む餌を探し回って難を受けるであろう。
v1-450
قرغو qurgha 「قرغو ار qurgha är」軽率な人、浮ついた人。
قرغو qarghu 狼煙台。高所に設置された見張り台。一旦敵を発見すれば、味方に迎え撃つ準備をさせる為に狼煙をあげる。
قشغا qashgha 額に星のある。「قشغا قوی qashudha qoy」額に星のある羊。「قشغا ات qashugha at」玉頂馬、額に星のある馬。額に斑のある駱駝も此の様に言う。
قشغا qashugha 「قشغا بغرا qashugha bughra カシュガー・ブグラ」二つの地方の地理的名称。
قمغي qamghi 歪んだもの。顔が歪んでる人を「قمغي یوزلك qamghi yüzlüg」と呼ぶ。
تلؤا tälvä 気違い。
قلؤا qalva 鉄の鏃の替りに木製の円形の鏃を取り付けた矢。
برقي burqi 皺のある。「برقي نانك burqi näng」あらゆる皺の有る物。例えば皺が寄った額。
ترقا tarqa 生葡萄、熟してない果物。「تلقا talqa」とも言う。
ترقو torqu 絹織物。この言葉は諺ではこの様である。
تؤغاج خانك ترقوسي تلم تنکلامدب بجماس
tavghach hanning torqusi tälim tänglämäzip pichmas
タヴガチュの汗の絹織物は多く、数え切れず、裁ち切れない。この諺が人々を戒める所は、如何なる物も実在し、見栄を張って浪費すべからず。
v1-451
تاقا talqa 生葡萄、熟してない果物。この言葉の中の「ل」は「ر」から交替した。
تلقو talqu よった、捻られた物。「تلقو یشغ talqu yishugh」よられた縄。
جنقا chanqa 獣を捕らえる機器。
قتقي qatqi 「قتقي کشي qatqi kishi」屈強な人、執拗な人。
قتقي qutqi 「قتقي ار qutqi är」和やかな人、謙虚な人。
برکا bärgä 盗賊や驢馬を打つために木枝や鞭。
برکا bürgä 蚤。心落ち着かず軽佻な人を「برکا کشي bürgä kishi」と呼ぶ。
بیرکو bärgü 債務。「انك منکا ییر ات ییرکوسي بار aning manga bir at bärgüsi bar」彼は我に一馬の借りがある。
بلکو bälgü 標識、指標。この言葉は諺ではこの様である。
قت بلکوسي بلك
qut bälgüsi bilik
幸の標は詳しさ。
بلكا bilgä 賢者、哲人。
بلکا bilgä 学者、学識に富んだ人。
بلکا bilgä 智慧のある。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
بلکا ارك اذکو تتب سوزن اشت
bilgä ärig ädhgü tutup sözin äshit
ارذمني اکرنبن اشقا سرا
ärdhämini ögränipän ishqa sora
学者、哲人や聡明な人を大いに持て成すべし。彼らの教えを聞き、彼らの美徳を学び、学んだことを実践せよ。
この言葉は「بلکابك bilgä bäg ビルゲ・ベグ」の様に男子の名前にも使われる。意味は「物知りなベグ」である。回鶻の汗は「کول بلکاخان köl bilgä han キョル・ビルゲ・ハン」と称する。意味は湖のように知恵が広いである。同じく聡明な人を「بکو بلکا bögü bilgä」と呼ぶ。
v1-452
ترکو tärgü 色んな料理を置く食卓。
ترکي tärgi 食卓。この言葉は諺ではこの様である。
تلن ترکي کا تکیر
tilin tärgigä tägir
言葉は食卓に届く。即ち、口の巧い者は総じて食にありつける。この諺は「人のぢ品徳は言葉や話に表れる」という意味で用いられる。これはアラビア語の「المرء مبو تحت لسانه」という諺と同じである。
v1-453
تزکي täzgi 「تزکي بولدي täzgi boldi」(敵が来たので)人々が慌てふためく。
تلکو tilkü 狐。この言葉は「女児」を暗喩する。産婦が分娩の時、産婆に「تلکمو تغدي ازو بریمو tilkümu tughdi azu börimu 狐か?生まれたのは、それとも狼か?」と問う。意味は「生まれたのは、女児か男児か?」である。女児はあざとく、人に取り入るのが巧いので、狐に例えられる。男児は生まれながら勇敢なので狼に例えられる。
تلکا tilgä 「بیر تلکا ات bir tilgä ät」一条の肉。細長く分けられたあらゆるものを此の様に言う。長短に応じで分けられた土地を「ییر تلکا yär tilgä」と言う。
ججکا chächkä 職工が使う職機。
جرکو chürkü 幼児に「おしっこするか?」と問う時、「جرکو بارمو chürkü barmu」と言う。
بتکو pütkü 幼児に「うんちするか?」と問う時、「بتکو بارمو pütükü barmu」と言う。
جلکو chilgü 「جلکو ات chilgü at」栗毛の馬。
سرکا sirkä 酢。葡萄酢。
سرکا sirkä しらみ。頭に湧いた虱。
کتکي käkti 「کتکي ات käkti at」腰が細く胸が寛い馬。
v1-454
کتکي kötki 小さい丘、盛り土。
کذکو kädhgü 衣服、服装。
کلکو külgü 笑い。
کلکو külgü 人が突然ショックで卒倒することを「کلکو külgü」と言う。「ار کلکو بردئ är külgü bardi」人が恐慌状態になった。この言葉は、時には「کاتکو kültgü」とも言う。
کرکي kärki 手斧。
کرکا körkä 木皿。
بتلو butlu 鼻栓。駱駝の鼻に入れる鼻栓。
برلا birlä 一緒に、共に、~と。
「ال منك برلا اردي ol männg birlä ärdi」彼は我と共にいた。時には言葉を端折る為に、「ر」を省いて、「بلا bilä」とも言う。
ببلي bibli はじかみ、山椒。
تبلو toplu 墓、墳墓。人を呪詛する時に「تبلوقا تل topluqa tol」と言う。意味は「墓に入れ」である。
تقلي toqli 仔羊。生後六か月の仔羊。
جفلي chafli 鳶。
جغلا chaghla チャグラー。ウチュ近郊の草原の名称。
v1-455
شقلو shoghlu 龍葵、イヌホオズキ、バカナス。
بجما pichma 「بجما یرنجغا pichma yorinchgha」刈られた苜蓿(ウマゴヤシ)。受け身の動詞の語尾に「م」と「ا」を加えると、動詞から名詞に変わる。そこで、私は之を予め説明した。
تتما tutma 箱。
ترما turma 大根。「سرغ ترما sarigh turma」人参。ヤバークー人は人参のことを「کیزری gizri」と言う。彼らの此の言葉はペルシャ語で人参を意味する「کزر gäzär」から来ている。その中の「ك」が僅かに柔くなった。オグズ人は、人参のことを「کشر gäshür」と呼び、この言葉もまたペルシャ語から来ている。オグズ人はペルシャ人と共に雑居してる為、多くのテュルク語を忘れ、ペルシャ語の言葉に置き換えた。例えば、テュルク語の「قمغان qumghan」という言葉を、彼らはペルシャ語の「افتابه」に置き換えて使い、更に「افتبی aftabi」と僅かに改める。テュルク語の「بقن baqan 首飾り」という言葉を、彼らはアラビア語の「قلاده」に置き換えて使い、更に「قلیده」と変える。
オグズ人の言葉は文雅な言葉である。その他のテュルク人の言葉の中で、一つの語幹と別の従属詞を組み合わせて対偶の名詞や動詞を作る。しかし、オグズ人は対偶形式を用いず、単体の形式でのみ用い、ただ従属詞のみを使う。ところが、その他のテュルク人は単体形式でこれ等の言葉を使わない。例えば、ある種のものに別種のものが混入することを、テュルク人は「قتي قردي qatti qardi」と言う。この中の「قتي qatti」は語幹詞で「قردي qardi」は従属詞である。ある種のものに別種のものが混入することを、オグズ人は単に「قردي qardi」と言い、語幹詞「قتي qatti」を省略してしまう。同じく、テュルク人が「善し悪し」を対偶形式で「اذکو یؤلاق ädhgü yablaq」と表現し、「یؤلاق yablaq」を単独では使用しない。しかし、オグズ人は単独でこの言葉を使用する。
v1-456
تزما tizmä ズボンの帯。袋の口などを巻いたり、縛ったりするのに使う紐状の帯。
تکما tägmä すべて、あらゆる。この言葉は諺ではこの様である。
تکما کشي اوز بلواس یات یغق توز بلماس
tägmä kishi öz bolmas yat yaghuq tüz bolmas
すべて人は知己ではない、余所者と身内は同じではない。出会った人が知り合いとは限らないので、軽々しく心の中を語ってはならない。見知らぬ人と親しい知り合いは同じではないのである。
تکما tügmä ボタン。シャツや上着のボタン。
تکما tikmä 「تکما نانك tikmä näng」縫製された物。
جلما chalma 糞の山。羊や駱駝等の家畜の糞を集めて乾燥し、冬の燃料にする。
ستما satma 掘っ立て小屋。夜間に果樹園を見張るために樹上に作った小屋。
سزما süzmä 酸味のある凝乳。
v1-457
قتما qatma 「قتما یوغا qatma yugha」千層餅。油を敷いて焼いた薄皮餅。
قرما qarma 奪う、略奪。「نانك قرمالادي näng qarmalandi」ものを奪われた。
قرما qirma 円錐体。先が尖っていて底が丸い物。「قرما تبق qirma topiq」先が尖って底が丸いコマ。
کسما kärmä 幅広な矛先或いは鏃。
کسما käsmä 馬の前髪。前髪で額を覆う髪形。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
تنلا بلا بستمز
tünlä bilä bastimiz
تکما ینکق بستمز
tägmä yangaq pustimiz
کسمالرن کستمز
käsmälärin kästimiz
منکلق ارن بجتمز
minglaq ärin pichtimiz
回鶻人に対する襲撃を此の様に描写する。我らは夜に彼らを襲った。四方より伏せて撃った。彼らの馬の前髪すら切り伏せた。ミンラックの者を殺した。「منکلاق minglaq」ミンラックは一地名である。
v1-458
بکني bägni 小麦や餅粟、大麦などの類を使って作った飲み物。
بغنا baghna 横木。梯子の横木。
تقنا taghna 「تغنا یؤا taghna yava」一種の栽培植物。薬草としても使える。酸味のある凝乳と一緒に麺に加えて、麺に色艶を出す。
تکنا tägnä 削って作った木の盆。
جرني churni テュルクの医者が精製した下剤。
جرکنا chignä 熊手。ヤグマー語。
خسني hasni 子供のお碗に入れ、匙で飲ませて、食欲を増進させる薬。この種の薬はインドから入って来た。
قشني qoshni ご近所。オグズ人は「ن」を「ش」の前に移して「قنثي qonshi」と読む。どちらも文法にかない正確である。
v1-459
فعلان fä'lan,فعلان fu'lan,فعلان fi'lan 型の語彙の章
تربن turban 捜索。「انك اؤن تربنلا abing ävin turbanla」お前は彼の家を探せ(何処にあるのか)。
تربین tarbin タルビーン。某部族の一部分。彼らは自らの首領に服従している。
ترتین tartin 食物。
تشتین tashtin 「ار تشتین بردي är tashtin bardi」人が外に出た。
جکتان chiktän 馬の鞍に被せる物。
قفتان qaftan 羽織、打掛。
برجان barchan バルチャーン。とある地名。
تبجان tapchan 三脚卓に似た用具。手の届かない葡萄などを其れに乗って摘み取る。
جرجان churchan チュルチャーン。ムスリムの辺境の町の一つ。
برخان barhan バルハーン。下秦の名称。カシュガル付近の山にある堡塁。その山の下には金鉱がある。
v1-460
برخان burhan 仏像。偶像のことを「بذر برخان bädhär burhan」と呼ぶ。
ترخان tarhan タルハーン。イスラムに帰依する前、ベグと似た様な意味の官名。ヤバークー語。
جندان chindan 沈檀、一種の香木。「جندان ات chindan at」栗毛の馬。
تؤران tavran 好く編まれた糸。ズボンの帯や投石機を作る為の好く編まれた糸。
سبران sabran サブラーン。オグズの城名。人々は彼の地のことを「صبران」と呼ぶが、テュルク語には「ص」という音は無い。
سیران suyran 塔、及び塔に類似する高い物。オグズ語。
تکسین tügsin 四角形にわがねた結び目。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
تکما ججاك اکلدي
tägmä chächäk ügüldi
بققلنب بکلدي
boquqlanip büküldi
تکسین کون تکلدي
tügsin tügün tügüldi
برغالمت برکشمر
yarghalimat yörgäshür
夏を此の様に描いている。様々な花が集まり、蕾は四角形の結び目の如く美しく互いに交差し、競い合って綻んで開く。
v1-461
تکسین tüksin 平民出身で、汗よりも三級低い官吏。
تقسون toqsun 九十。この言葉は元来「تقوز اون toquz on 九の十」であり、後に二つの言葉がくっ付いて一つになった。
سخسین sahsin サフシーン。ブルガール人の近くの一城市。この城市のことを「سوار suwar」とも言う。
سکسون säksün 八十。この言葉は元来「سکز اون säkiz on」であり、後に二つの言葉がくっ付いて一つになった。
کبسون köpsün 座布団、クッション、敷物、マットレス。
کمسان kimsän 帽子などの物を装飾する為の金箔。
کرشان kirshän 鉛粉、おしろい。
ککشین kökshin 空色。「ککشین نانك kökshin näng」空色の物。
v1-462
برغان barghan 天人花の実。
بشغان bashghan 重さ50~100リティルもする大魚の名称。部族の長老のことも「بدن بشغان bodun bashghan」と言う。意味は「民衆の首領」である。※1ritil=306g
تتغون tutghan 捕虜。
تدغون tudghan タドガーン。ユーフラテス等と似た様な河流。この言葉を「اکز ögüz 河川」としても用いる。
تلغان talghan 「تلغان ایك talghan ig」癲癇。
سجغان sichghan 鼠。この言葉は諺ではこの様である。
الدجي سجغان موش تشقي قشیر
öldächi sichghan mush tashaqi qashir
死に際のネズミは猫の玉も掻き千切る。この諺はアラビア語の「الباحت عن لمدیة」と同じである。死地に陥った人間は却って必死になって立ち向かうものである。
سجغان sichghan 「سجغان یلي sichghan yili」鼠年。テュルク人の十二支の一つ。
سرغان sarghan オキナヨモギ、別名キダチヨモギ、サザンウッド。塩地に生える草。この種の草の生える所を「سرغان ییر sarghan yär」と言う。葦などが枯れた灌木の藪を「سرعان قمیش sarghan qanish」と言う。
قزغان qazghan 「قزغان ییر qazghan yär」崖地、割れ目。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
قش یؤزیي سغزغان
qush yavuzi saghizghan 鳥で悪しきはカササギ
یغاج یؤزیي ازغان
yighach yavuzi azpan 草木で悪しきは薔薇
ییر یؤزیي قزغان
yär yavuzi qazghan 地で悪しきは崖
بدن یؤزیي برسخان
bodun yavzi barshan 民で悪しきはバルスハン
鳥の中で最悪なのはカササギ、草木の中で最悪なのは薔薇。野薔薇は黄色や白い花を咲かす植物、耳輪を垂らしたような赤い実を結ぶ。我々はこの種の植物を果樹園の周囲に植える。それは柴として燃やせない。燃やそうとしたら、火花が跳ね跳んで衣服や家財を燃やしてしまうからである。土地の中で最悪なのは土崖、この様な所では穹廬も置けず、作物も植えられない。人々の中で最悪なのはバルスハン人である。彼らの性格は拗けていてケチである。
v1-464
قزغون quzghun 渡り鴉。この言葉は諺ではこの様である。
برننك ارتق قزغونك یغاج باشندا
börining ortaq qazghunnung yighach bashinda
狼たちは仲間と共に喰らい、渡り鴉は一羽、木の上で喰らう。狼が喰らう物には渡り鴉の分もある。しかし渡り鴉は喰らう物を木の上で自分だけで喰らう。この諺は、アラブ人の「یربض حجرة و یرتعي وسطا」という諺と同じである。
قشغون qushghan 家畜が食べる新鮮な葦。
قشغون qushghan 「اشغون ushghan イタドリ、すかんぽ」という言葉の方言形式である。
قمغان qumghan 陶土と砂を混ぜて焼いた壺。
منغان munghan 「منغان کشي munghan kishi」とても饒舌な人、よくくどくど言う人。
برقن barqin 「برقن کشي barqin kishi」不撓不屈の旅人。
ترقون turqun 「ترقون سوؤ turqun suv」静止した水。
تلقان talqan 炒麺。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
اغلم اکت الغل بلك سزلك کتار
oghlun ögüt alghil biliksiz kätär
تلقان کمنك بلسا انکر بکمس قتار
talkan kimnng bolsa angar bäkmäs qatar
小童よ!お前が教えを受けるなら、無知蒙昧から脱せよう。炒麺を作る者が知るべきは、それに糖汁を混ぜることである。智慧のある人であってこそ勧告を受け入れる。
v1-465
جلقن chalqan 一か所の瘡が他の所にも蔓延すること。例えば、腿が腫れたら、股間やヒカガミにも広がるようなことである。
قلقان qalqan 盾。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
ققرب اتغ کمشلم
qiqrip atigh kämshälim
قلقن سنکون جمشلم
qalqan süngün jumshalim
قینب ینا یمشلم
qaynap yana yumshalim
قتغ یغي یؤلسون
qatigh yaghi yavilsun
我らは馬に乗って吶喊して敵を衝いた。我らは手に盾を持ち、矛を以て撃ち、頑強に戦った。そうして敵は我らに和を求め、我らも其の手を取った。この様にしてのみ、強敵を屈服させられるのである。
v1-466
ترکن tärkän テルケン。カラ・ハンの地方長官に対する用語。その意味は「おい、臣服する者よ」である。この言葉が地方統治者以外には使わない。
ترکن tärkin 速い、早い。「ترکن کل tärkin käl」速く来い。この言葉は元来「速い」を意味する「ترك tärk」である。
ترکن törkün トョルキュン。氏族の成員、或いは新属たちが集まる所。既に嫁に出た女にとっては、実家を意味する。「قز ترکنکا کلدي qiy törkünigä käldi」娘が実家に帰った。この言葉は詩歌ではこの様に歌われる。
کلسا ابنك ترکنم
kälsä abang tärkänim
اتاکمت ترکنم
ätigämät törkünim
یذلمغی ترکنم
yodhimaghay tärkinim
امدي جرك جرکشور
ämdi chärik chärkäshür
嗚呼、可汗の援助の下でヤバークーへの戦に進む道すがら、もし可汗の援兵が着たりなば、我らは万事首尾よく行き、部落の穹廬も倒されることは無い。今、将兵たち陣を組んで待ちかまえ、おい「ترکن tärkän テルケン(v1-466)」よ、早くやって来い。
v1-467
ترکن tärkin 「ترکن سوؤ tärkin suv」溜まり水。
v1-468
ترکن tärkin 「ترکن سو tärkin sü」集結した軍勢。集まったあらゆるものについて「ترکن tärkin」と言う。
تشکن tashkän タシュケン。チャーチ城の名称。原名は「تاش کند tash känd」であり、意味は「石城」である。「ابوبکر القفال الشاشی」は、この城市の中で生長した。
تشکن tüshkün 西黄耆。棘のある木。
جتکان chütkän 手綱。
جمکان chümgän 芝生。
جؤکن chivgin 「جؤکن اش chivgin ash」飢えに耐えるに十分な栄養のある飯。家畜を肥やす草地を「جؤکن ات chivgin ot」と言う。
ستکون sitkün シトキューン。オグズの城市の名称。
سزکن süzgün 山に生える棘のある木。
کرکن kirkin 牡駱駝の発情期。「بغرا کرکني کردي bughra kirkin kirdi」駱駝が盛りに入った。
کؤکن kävgin 「کؤکن اش kävgin ash」飢えに耐えられない栄養に乏しい飯。家畜を肥やすことが出来ない草地も、この様に言う。この言葉の意味は「جؤکن chivgin」と相反する。
کلکن kälkin 洪水。これは山津波と同じである。
لمکن limkän 林檎。
v1-469
بقلان baqlan 仔羊。「بقلان قزي baqlan qozi」肥えた仔羊。
بکلان bäglän ベグラーン。男性名。
جغلان chughlan チュグラーン。カルルク部族の酋長の名前。
سغلان sügün 雉。この言葉は「سؤلین süvlin」とも言う。
بتمان patman パトマン。重量単位。1パトマンや約2ポンド(0.9㎏)。「بر بتمان ات bir patman ät」一パトマンの肉。
جقمین chuqmin 蒸餅の一種。薄くて消化しやすい。
سکمان sökmän ショクメーン。勇士に授与される称号。意味は「戦闘中に敵陣に突撃した猛者」。この言葉は「سکتي ناکني sökti nängni ある物を取り壊した」を意味する「سکتي sökti」から来ている。
سقمان siqman 秋、葡萄の搾り汁を搾り出す時節。
قرمان qurman 弓嚢。オグズ語とキフチャーク語。「کیش قرمان qish qurman」弓嚢。この言葉は「腰帯に吊るす」という意味の「قرمان qurman」から来ている。
کتمان kätmän ケトメーン。ある種の農具。
کوزمان közmän 熱した灰の中で火を通すナン。
v1-470
二番目と三番目の間に長音符或いは軟音が入った語彙の篇
فعالا fäala 型の各種動符を帯びた語彙の章
یماتا yamata[?] 油餅と同じ様な粘り気の少ない面糊。肥えた鶏や肉を焼く時に、脂分が流れ出るのを防ぐために此の種の面糊を上から塗る。
قراجي qarachi 乞食。各家の戸を叩いて物乞う乞食。
کلاجو kälächü 話し。オグズ語。
کمیجو kümichä ブヨ。
تبارو tabaru 「ال منك تبارو کلدي ol mäning tabaru käldi」彼は我に向かって来た。「ال انك تبارو بردي ol anjng tabaru bardi」彼はあの方へ行った。この言葉の原形は「方面」の意味を表す「تبا taba」である。「ر」と「و」が後に加えられた。
خمارو humaru 遺産。「بوني اتم دن خمارو بلدم buni atamdan humaru buldum」これは我が父から得た遺産である。
v1-471
خمارو humaru 記念品。記憶に留める為に贈る物品。汗国の大人物が逝去した後、テュルク人の習俗に従い、最も珍しい物品を可汗に贈る。この様な物品を「خمارو humaru」と言う。この言葉は男女の名前にも使える。家を離れた人が、兄弟や親族に贈る記念品も「خمارو humaru」と言う。
نمیزا namiza 妻の姉妹の夫。チギル語。
شلاشو shalashu 秦で織られた一種の布。
شموشا shamusha 胡廬巴。香辛料や生薬の一種。
قراغو qaraghu 緑礬。硫酸塩鉱物の一種。
قراغو qaraghu 目盲、盲人。
قریغو qurighu 「قریغو نانك qurighu näng」
قراغو qiraghu 霜。
بزاغو buzaghu 牛。この言葉は諺ではこの様である。
اؤداکي بزاغو اکوز بلماس
ävdäki buzaghu öküz bolmas
家の牛は去勢牛に成らない。この諺が指し示すことは、品徳が高尚で、
身分が高い人も、親族の眼から見えば、まだまだ子供である。
بزاغو buzaghu 「بزاغو تلي buzaghu tili」地栗鼠。
بشوغو boshughu 「ات بشوغو بلدي at boshughu boldi」馬を放す時になった。別の家畜を放つ時も、この言葉を使う。
v1-472
تشاغو tushaghu 「ات تشاغو بلدي at tushaghu boldi」馬を繋ぐ時になった。他にも用いることが出来る。
بقاغو buqaghu 足枷。盗賊の脚に付ける足枷。
تقاغو taqaghu 鶏。鶏の総称。後に雄鶏のことを「ارکك تقاغو ärkäk taqaghu」と言い、雌鶏のことを「تیشي تقاغو tishi taqaghu」と言う。この言葉は諺ではこの様である。
یزبداقي سؤلین اذرکلي اؤداکي تقاغو یجغنما
yazidaqi süvlin ädhärgäli ävdäki taqaghu ichghinma
山に雉を獲りに行くために、家の中の鶏を失うな。この諺は、無い物を求めて、今有る物を失わないことを勧めている。
تقاغو taqaghu 「تقاغو یليز taqaghu yili」鶏年。テュルクの十二支の一つの名称。
تلاغو talaghu 速く毒が回って死ぬ劇毒。赤痢のことも「تلاغو talaghu」と言う。
تماغو tamaghu 風邪。
قناغو qanaghu 放血針。
بتوکا bütügä 茄子。
بلاکو bilägü 砥石。
v1-473
تراکو tirägü 支柱。何かを支える柱の類の物。
کراکو kälägü トゥルクメンの帳篷、遊牧民が越冬の為の穹廬のことを全て「کراکو kälägü」と言う。この言葉は諺ではこの様である。
کك کردي کراکو یذني
käk kördi kälägü yüzti
苦しみを見ることは、穹廬を己で背負うことである。
کزاکو közägü 火突き棒。この言葉は諺ではこの様である。
کزاکو ازون بلسا الك کیماس
közägü uzun bolsa älik köymäs
火付き棒が長ければ、手は火傷しない。この諺の意味は、「児女を多く扱える人の家は暮らしが楽である」。
کشیکا köshigä 淡い陰影。
کلاکو kälägü 跳び鼠。鼠の一種。
کلیکا köligä 濃い影。
جمالی chümäli 蟻。
جمیلي chumili 強い日差しの為に頭がぼうっとして目がくらくらすること。「جمیلي بلدي chumili boldi」という。
کبالي käpäli 胡蝶。
v1-474
فعالان fäalan、فعیلان fäilan 型の中に各種動符を帯びた語彙の章。
قریزان qarizan 年寄り、老いぼれた人。
جبقان chipiqan 棗。
جبقان chipiqan 疥(はたけ)、湿疹。体に出来る一種の出来物。顔が棗の様に赤くなるので、この様に言う。
قراقان qaraqan 山上に生える、とある樹木。
جلیمان chuliman 「جلیمان ایش chuliman ish」錯綜していて複雑な事。この言葉の原義は「水の溜まった所」である。ケンチェーク語。
فعنلي fäänli 型の中に各種動符を帯びた語彙の章。
تتندي tatindi 「تتندي سوت tatindi süt」濃い乳。
سجندي sachindi 「سجندي نانك sachindi näng」撒かれた物。
تذندي tidhindi 「تذندي نانك tidhindi näng」禁ぜられた物。
کذندي kädhindi 「کذندي تون kädhindi ton」着て久しい服。
سرندي süründi 「سرندي ار süründi är」行く先々で追い立てられる人。
v1-475
قرندي qirindi 砕けた屑、様々な物の砕け屑。
زرنزا zaranza 紅花。「زرنزا ارغي zaranza urughi」紅花の種。
سزندي süzündi 「سرندي سوؤ süzündi suv」澄み切った水。
قزندي qozindi 「قزندي تبراق qozindi topraq」掘り出した土。
بغندي boghundi (人を除く)家畜の膀胱。
سلندي salindi 「سلندي اتنك salindi otung」洪水で打ち寄せた木や柴。
سلندي salindi 「سلندي نانك salindi näng」廃棄された物。
سلندي sulundi 男が頭の後ろに垂らした頭髪。この言葉は元来「سلندي نانك suundi näng 垂れ下がった物」である。この話は文雅ではない。
تمندي tamindi 「تمندي سوؤ tamindi suv」滴り落ちてくる水。
کمندي kömündi 「کمندي نانك kömündi näng」埋められた物。
動詞の語幹の後に「ی」や「د」や「ن」を付けると、その動詞は名詞に変わる。これはアラビア語の「فعالة fualä」型動詞と同じである。他にも、もう一種の形式がある。命令形の動詞の語幹と過去形の動詞の語尾「دی di」に「ن」を加えると、この動詞は再起型の形動詞に変わる。例えば、「سؤني سوزتي suvni süzti 水が澄んだ」。この句の動詞「سوزتي süzti」の語尾「ز」と過去形を表す「ت」或いは「د」の間に「ن」を加えると「سزندي سوؤ süzündi suv」になり、意味は「澄んだ水」の意味を表す。ここでは、動作または名詞本体に帰るのである。これもまた動詞の再帰形を更生するのである。
私は此処では更なる状況に言及しない。此れに基づい類推するとよい。
v1-476
فعللي fu'luli 型の語彙の章
بستلي püstüli 浜藜(ハマアカザ)。食べることが出来る、とある草。
三字の語彙の篇は完。次は多くの字の語彙の篇。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます