恋と愛について

恋と愛について

　恋とは。

　愛とは。

　先日、考えるような出来事があった。

　愛だと思っていたものが、実はそうではなかったのだと気づかされた。

　これはあくまで筆者自信の見解であるが、恋とは、相手のすべてを知りたい、相手のすべてを自分のものにしたい、そして、自分のことをすべて知ってもらいたい、自分をすべて相手のものにしてほしい、そう思うことなのだと思う。そして愛とは、決して相手のことをすべて知らなくてもいい、相手が自分のものでなくてもいい、ただ、自分は相手を大切に思っている、そういうものなのではないか。

　そうであるとするならば、筆者は、今まで恋をしたことしかないのだろう。

　相手を縛り付けることしかしなかった。すべてを教えてくれない君が恨めしかった。君は愛情を与えてくれていたにもかかわらずだ。

　自分がすべてを語らずとも、傍に寄り添っていてくれる。それを、愛というのだろう。そのことにようやく気づけたことに、気づかせてくれた君に、感謝の意を込めて。

　これからは、私も愛を注ごう。