未来を決める夏休み

 息詰まる展開の連続、錯綜するモノローグ。それらが絡み合って先が気になってどんどん読み進めたくなること請け合いです。

 終盤、語り手たちの「――ても」が明かされるたびに胸がぎゅうっとなったり、はっとしたりします。この構成は見事。

 キャラクターたちもとても良い! みんな大好きになっちゃいました。もちろん一押しは京子さんです!

 一話当たりの文字数は少なめなので、モノローグ回を含めてじっくり読まれることを強くお勧めします。