連載中となっていますが、ほぼ本編は完了ということで、全体の感想を書かせていただきます。
ゲームの設定など細かい作り込みがあり、全体を通して読み易く完読できました。キャラは好感が持てて、ついつい読み進めてしまいました。
ただし気になる部分も、散見され、私が一番気になったのは、アバターの種族設定が生きてないこと、カット描写不足なこと、主役二人のやり取り、の3点です。
特に、精神疾患の患者の言動、その関係者の対応、これって難しいと思います。トラウマ故に記憶障害を抱えたヒロイン、この物語に絡めた試みは素晴らしいと思いますが、必要な要素だったのかな?と。それより例えば、リアル師匠とのやり取りとか、他のメンバーの成長(例えばイリス)など、読みたかったサイドストーリーは結構思い付きます。その点が少し残念でした。
作者様にとっては、余計な感想かもしれませんが、とても楽しくしばらくこの話ばかり読んでいましたので、感想書かせていただきました。
主人公とその周辺の仲間や家族の育った環境から、少し歪な人間関係と人格形成をしてはいるが、その影響があるからこその実生活での経験がプレイヤースキルとしてVR世界での活躍などに生かされている感じ。
少し特殊な家庭環境にはいても、世間一般からは大外れもしない学生がVRゲームの中で、トッププレイヤーとして自由にゲーム楽しむ様子が面白い。
目的を早期に絞り、仲間達と協力してトッププレイヤーとして飛び出したことから、生産職としての第一線を走りながらも、戦闘の強さでもトップを走っていることで、傍から見ると色々とやらかしているのも面白い(^^)b
出版されていてもおかしくない程度にVR世界の表現などの完成度が高く、誤字脱字等も少ないので、安心して読める作品です。
完成度や面白さは星3でした。自分の好み部分が少し違うので星2としましたが、人にお薦めは十分に出来る良作だと思います。
VRMMORPGの作品が好きな人なら十分楽しく読めるのでおススメです(^^)b