第3話 結婚式の話
私は朝、ユーグリッドと寝ている。彼が震えているので、身体を抱き抱え、ベッドの上で横になりながら、姫のように抱く。もっともっと抱きしめてあげないと、ユーグリッドの鬱は治らない。
君が──君が、私の結婚式をやめさせたんだったな。まだ14の少女だったのに、夢の中で私の精神に忍びこみ、何の恐れもなく会場を訪れた。
そのあとまた結婚しようとしたでしょ。また好きでもない人と。私にはわかるんだよ大体。本当は内心そうしてほしいって思ってるって。
人間の真似事をしてみたかっただけだ。それと君は、人間の恋人の方がいいんじゃないのか?私など機械にしか過ぎないのに。
私のイマジナリーフレンド 上山ナナイ @nanai_tori
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