鍵Ⅱ[短歌十首]
ひとはみなやがて光となって散る魔法使いのしわざのように
病棟は無季の王国お見舞いのゼリーが桃になったから夏
息をするだけで偉いと言われたらわたしがヒトである意味はなに
痛いのは生きてるあかしだとしても逃げたいことを許してほしい
死んでいく事実を忘れさせて もう残り時間をはかりたくない
同意書にサインわたしは許しますたとえあなたに殺されたって
実験のシャーレの気持ち薬品の効果をたまに覗き見される
忌み言葉ふえてますます遠ざかる日常そしておいしいごはん
これはママこれは姉ちゃんこれはパパそれからこれは遺体のかわり
空っぽの棺でいいよ思い出は煙じゃなくて光にしよう
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