「お似合いだね」
この言葉に、あなたはどんな場面や印象を持つだろうか。もしかしたら、祝福かもしれないし、嫌味かもしれない。しかしこの作品においては、全く違う意味を持つ。二人は、恋愛関係ではないのだから。
体が弱かった僕と、その手当をする主人公。それがいつしか、二人の未来につながっていく。
成長した僕は「俺」に一人称を変え、主人公にも、春の予感がしてきた。兎小屋に隠れるように二人で結んだ秘密の同盟は、もういらないくなったのだろうか?
時の流れと共に変化する二人の関係性が、情景豊かに描かれる一作。
是非、御一読下さい。