第2話 いつまでも高校生だと思ってた

溶けていくチーズの感覚を脳が感じていた。


煙草の煙が心地いい。こんな日が来るなんて思っても見なかった。


酒飲んでタバコ吸って。こんな日がくるなんて。


父の前で咳き込んでいた私に教えてあげたい。


そうか、私は特別になりたかったのか。


私の人生なんてこんなものだったんだな。


知らないうちに知らない人と仲良くして。あーあ。


2年前の私に顔向け出来ないな。


屋上で授業サボって、呼び出しなんかなんでもなくて。


最高だよ。私。純粋なまま、反抗できる環境がある事。それが無くなることに気がついてない事。

知らないよね。今の私は今の私にいっぱいいっぱいだもんね。


明日の私に何ができるのかな。今日できなかった事、できるようになってんのかな。


今日出せなかった勇気、出せるようになってんのかな。


いつだって懐古懐古。嫌になっちゃうよね。私だって頑張って今に向き合って生きてるよ。


向き合って生きてるつもりだよ。


でもさ、大人の世界って思ったより甘くないんだよ。


傷ついたり、傷つきたくなったり…


今の私も変わんないか(笑)


好きなだけ、やりたいようにやりな。


死にたいけど、痛いのは嫌でしょ?なら大丈夫。布団にうずくまってればきっと誰かが助けに来てくれるから。


私は困ってる人を見つけたらそっと応援したくなるタチだけど。明日の私はどう?

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短編集 @urunon

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